Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2002 本格的シーズン到来か

梅雨明けの、夏休み初日。子供が朝から晩まで居ると、賑やかで..早く休みが終わって学校へ行ってほしいと早速感じた夏休み初日でした。

海の日7月20日、朝早くからいつもの磯に出かけました。海の日だけあって、磯では既に網を持って潮溜まりを覗いている人たちも居り、慌てて身支度しました。こんな時に限って、磯靴にムカデなんかが入っていたりし、見事に指を咬まれてしまいました。急いでいるのと、痛いのと、ムカデの姿を見て驚いたことも重なり、そのまま見過ごしてあげる余裕もなく、原形がなくなるくらいに踏みつけてしまいました。おかげで罰が当って、数日間に渡って張れと痒みが続くことになってしまいました。

痛いのもそこそこに、急いで第二ポイントへと向かいました。(第一ポイントには既に先客が居りますので)しばらくは人を避けるように、ひとしきり潮溜まりを転々としました。
チョウハン、フウライ、ナミチョウの一円玉サイズを何匹か捕まえ、少し気持ちに余裕が出てきた頃になって、あの人たちは何を採集したのだろうかと気になり、挨拶に行きました。その辺が余裕のなさというか、いかにも小物という感じがします。まずは先客にあいさつしてから、魚探しにかかるという余裕をがほしいものです。

翌日、21日も海。先週とは違い、台風の影響もなく存分に採集が楽しめました。今年は5月から磯を覗いていますが、ようやく潮溜まりも賑やかになり(人も魚も)、本格的シーズンの到来を感じずにはおれない採集となりました。

 

シイラ■(幼魚3cm)

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先週の台風で流されてきたのでしょうか。群れからはぐれ、行き着いた先は潮溜まりという感じで、ポツンと浮かんでいました。本来は流れ藻に集まる習性があると聞きます。背鰭も所々傷があります。この先長くないという感じ。実際水槽飼育は難しい。

 

■テンクロスジギンポ■(5cm)

f:id:sazanami-fmc:20180924192514p:plainなかなか愛嬌のある魚。追いかけまくっても逃げてしまうわけでなく、振り向いては追いつくまで待ってくれます。穴に入り込んで、首だけ出してキョロキョロするモノまで居ります。
かーわーいーい。
しかし、それは皮膚を食いちぎろうとスキを狙っているのである。

 

■ホンソメワケベラ■(大きいほう3cm)

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娘が潜って採って来ました。娘の成長に父感激。
(親ばか)
青く鮮やかなラインとひょろひょろとした泳ぎは潮溜まりでも水槽でも良く目立ちます。
今年こそは長生きさせたいっ!!

 

■ツキベラ■(体長1cm)

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捕まえてみると思った以上にアカっぽい。
ベラの仲間は大きくなると模様がすっかり変わりますから、これもどうなるやら。
ツキベラという同定にも自信がありません。

 

トカラベラ■(大きいほう3cm)

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無彩色の美。石のような無機質的な美しさがあります。右に見えるのは更に小さい個体。あまり小さすぎても、水槽ないでは直に行方不明になってしまいます。専用の容器などが必要でしょう。

 

■ヒメスズメダイ■(体長2.5cm)

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通常潮溜まりではあまり見かけませんが、その日は潮通しの良いお気に入りの潮溜まりにペアで入っておりました。尾鰭が長く、なんか普段見かけるスズメダイと少し違うぞということで何気なく捕まえてみたら結構綺麗。ヒメというだけあって、どことなくエレガント!

 

■シコクスズメダイ■(体長2.5cm)

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和歌山で採ってもシコク。岩穴をテリトリーとし、まるでサザナミヤッコのような行動をとります。直に岩穴に引っ込みますが、じっともして居れず。直にキョロキョロとでてきます。穴から追い出せば、オロオロするばかり。そうなれば簡単に網に収まります。でもその習性も、潮溜まりという非常事態での行動に過ぎないのかもしれません。

 

■メガネスズメダイ■(2cm)

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今回の目玉。潮溜まりの宝石と呼ぶに相応しいと言える美しさ。青く輝くソラスズメを初めて見た時の感激も忘れられませんが、赤く光るメガネスズメを見たときの衝撃も忘れることはできないでしょう。このまま成長しないでほしいと願うのは、捕まえた人たち全ての願いでしょう。