魚取りレポート2002 強化合宿
5月から採集に出かけている私にとって、7月下旬は既に採集シーズンも半ば。潮溜まりや磯ではいろいろな魚を見かけるようになりました。
子供らも夏休みに入り、7月27日から2泊3日で南紀へ家族旅行。とは言っても毎週末に出掛ける磯の近くに宿をとっての採集合宿、採集部の強化合宿みたいなハードスケジュールでした。去年はまだ、串本の海中公園へ行く心のゆとりもありましたが、今年はとり付かれたように磯へ足が向きました。
今回は潜っての採集も結構やりました。岩棚の下では、今シーズン初のサザナミヤッコが岩を突付き、初めて見かけるノコギリヨウジが優雅に泳いでいました。あまりの感激にしばらく見とれていましたが、「二兎追うものは..。虻蜂取らず..」などと頭とよぎりったりもますが、結局「どっちでもええから、採れそうなヤツ採ったろ。」さんざん遊んでもらってノコギリヨウジを網に納める事ができました。
ところで、岩穴や岩棚の下などは、何かのムシに刺されます。その場での痛さは感じませんが、翌日くらいから発疹がぽつぽつ出てきて痒いものです。少なくとも軍手や長袖の着用は必要だと感じました。
■ニシキベラ■2cm
ベラの仲間だと思っていましたが、口の辺りをよく見ると嘴みたいになっています。
南紀では珍しいような感じで本には書いていました。
■ノコギリヨウジ■12cm
岩天井の下を優雅に泳いでおりました。つがいでしょうか、2匹いましたが、何とか一匹だけ捕まえました。うちわのような尾鰭。同じようなヒバシヨウジとは尾鰭の模様が違います。
■カノコベラ■1cm
ゴミが漂うようにしか見えないかもしれません。こんな魚を喜んで採りだすとかなりハマっていると言えるのでしょう。
■ヤマブキベラ■2cm
成魚は綺麗ですって。
何かいい訳じみてきましたが、チョウチョウウオや綺麗なスズメダイは無視して、茶色と白の魚を一生懸命採ってるんです。私が嬉ければ、それでいいんです。
■クギベラ■1cm
茶色が緑になると、それだけで少し観賞価値はあがってきそう。
成魚の姿かたちはヤマブキベラとは全然違います。
■セナスジベラ■3cm
名前の通り、背中に筋があります。少しは観賞魚という感じがしますね。こういう魚に限って、水槽から飛び出して翌日朝には干からびていたりするものです。
■クロユリハゼ■
3匹居たのを3匹とも採りました。一匹ずつ徐々に追いこんで、追い込んで、見失ってもまたもとの場所に戻っていますので、追い込んで、追い込んで、最後はあっさりと網に収まってくれました。水槽でもずっと3匹仲良く居るところが、ソラスズメなどとは違うところでしょう。
追記
今回サザナミヤッコの写真を載せることができなかったのが、非常に残念です。あの巣穴付近の地形やサザナミヤッコの動きを忘れることができません。イメージトレーニングを重ね、道具を考え抜いて、後日挑戦したいと思います。