魚取りレポート2002 初めての素潜り採集
8月14日、天気は雨。お盆休みを取ったからには無理にでも海へ行かなければなりません。潮が干くのも待ちきれずに朝早くから南紀を目指しました。
しかし、いくら気持ちが焦っても、お盆の初日。田辺市に入るまでかなり時間がかかります。ローカルな話になりますが、国道42号線で田辺市へ入るのに平日型と休日型の渋滞があります。平日型は田辺市中心部の元町を先頭とした自然渋滞、休日方は田辺市の入り口、芳養での渋滞です。この休日型の渋滞の時に、芳養交差点の直手前に合流する抜け道が使えます。それは南部町の街中を抜けて、上り坂に差し掛かった辺りから国道に併走する道で、その日の渋滞の度合いを見ながら適当なところで抜け道に入りますが、たいていはそのまま国道を走ったほうが早いし、気持ちも楽です。しかし、なんといってもお盆の初日。この日の為に普段から目をつけていた抜け道を使いました。「さすがやろ~。」助手席の妻に対し、同意を求める私。
まあ、そんなこともあり、機嫌良くいつもの磯へ早々に到着しましたが、早すぎて潮溜まりもなく、しかも雨。しかし、その事が後々私の採集スタイルを変える大きな転機となろうとうは..
雨の中、いつもの潮溜まりは諦めて、大きくて深い潮溜まりに潜ってみました。そう前回サザナミヤッコを採り逃がした場所です。その大きな転石が密集する場所にこの間のサザナミヤッコとアブラヤッコの幼魚が見え隠れしていました。アブラヤッコは身近で見ると濃紺の鮮やかな魚、これは絶対に採りたいと思いながら何度も網で追い掛け回しますが、一向に採れそうな気配すらなく、何時間かの戯れ(私も魚も必死)の末、諦めることとしました。
今回は、この戯れにエネルギーを使い果たし、持って帰ったのはベラ一匹。乗り物酔いのひどい私は水中眼鏡をつけて潜るだけで、吐くほど酔います。トラベルミンという酔い止めの薬を飲みながら、グロッキーになってベラ一匹。それでも、本当に魚採りは楽しいのだろうか..
■イナズマベラ ■(3cm)
タイドプールではあまり見かけるベラではありません。