Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2003 魚のいる潮溜まり

今年は休みをとれば雨です。9月10日、わざわざ60kmも離れた南部町で一日車検を受けることになりました。車検のついでに海へ行くのか、海へ行くついでに車検をうけるのかは微妙なところです。

朝から中紀のお気に入りの磯Kに行きましたが、なんせ「ついで」の採集なのでウエットスーツはなしです。今日は潮溜まり中心の採集です。雨の潮溜まり採集といのは、なかなか難儀なもので、水面は見えないし、小さい潮溜まりだと水中眼鏡をつけて潜るのもかなり窮屈です。などと愚痴ってもしかたありません。雨の中、腹ばいになって潮溜まりを覗きます。

前にも書きましたが、磯に行けば必ず覗く潮溜まりの順番というのは決まってまして、やっぱり一番お気に入りの潮溜まりからということになります。

Kでの、お気に入りの潮溜まりは、以前の「魚のいる潮溜まり」の法則に反しており、沖からの連続性がなく、いわば隔絶された潮溜まりなのです。しかし、魚が居るのです。去年はナメラヤッコ、今シーズンでは、謎のピンク魚、ノコギリヨウジ、シラコダイと比較的珍しい魚が入っています。まあ、地形の複雑さは半端でなく、入り込まれると深くて全くお手上げという岩棚が多数あります。まあ、その辺が、魚の入ってくる好条件になっているんだと思います。

さて、その潮溜まりに浸かってみると、早速、フウライ、トゲが目に入ります。そして、トゲと一緒に何やら見慣れない白いチョウチョウウオ、一円玉サイズのミスジです。珊瑚礁域でしか居ないと思っていたので驚きです。やっぱり、この潮溜まりは一味違います。しかし、雨の中10センチくらいの転石地帯で水中眼鏡をつけての採集というのはかなり難しく、すぐに視界から消えてしまいます。何度も深い穴に入られたり、石の下で見失ったりしました。

結局雨の上がった昼前にようやく浅場に追い込んで、つかまえました。後は、トゲ、フウライ、チョウハン、ナミ。お馴染みのチョウチョウウオたちです。今年は餌付けがうまく行っているので、チョウチョウウオを採るにも熱がこもります。


潮溜まり採集の教訓
●雨の日は出来るだけ避ける。
●ややこしい潮溜まりに魚は多い。
               

おまけ
真夏より暑さの厳しい9月上旬、9月7日は仕事の関係で御坊から離れられません。本格採集するわけにもいかず、前日作った防波堤用網をもって、ハタタテダイが居ればいいがなあと思って近くの港に行きました。波がなく、絶好の潜り採集日和です。潜りたいのを必死で抑えて今シーズン初の防波堤採集しました。

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その時掬った、ナンヨウツバメウオです。