魚取りレポート2005 4.そろそろ.....
6月12日日曜日。今日も夕方に潮がひく。珍しく子供らが海に行きたいとせがむので、前回忘れてきた特製網を探しがてら南紀まで出かけてしまいました。
到着するや否や、それぞれに今日作った特製タモ網を片手に潮溜まりへ散って行きましたが、逃がすと文句を言うのでソラスズメは採らないように一応釘をさしておきます。僕は置き忘れた網を探しにこの前の潮溜まりへ。とりあえず魚には目をくれず、潮溜まりにコケまみれで沈んでいる網を見つけて、今日はこれだけで満足。他人からみればゴミのようなものだから、あって当然と言えば当然ですが..
子供らの様子を見に行くと長女が、今日もまたイザリウオを採ったのやと得意げに見せてくれます。まだなかなか上手に採れない小2の長男もイザリウオを捕まえて大いに満足。「いい魚つかまえた人はお父さんにスッシー君(100円すし)つれていってもらえるんなー」などと一番張り切っていた小4次女はかなり焦っている様子。
自分も頑張らねばと、磯に潜ってみると、寒さは感じないくらい水温は上がってきているものの綺麗な魚の姿は殆どなく、「まだ早いかなー」と言う感じ。そして、ふとミドリイシに目をやると何やら見慣れない生物がへばりついています。悪名高きオニヒトデです。サンゴに覆いかぶさり、溶かしています。探すとあちこちのサンゴにオニヒトデがへばり付き、周囲には死んで白くなったサンゴが目立ちます。自然の摂理と言えばそうでしょうが、放って置く気になれず見つけた限りのオニヒトデは駆除してしまいました。今年はオニヒトデが発生していると耳にしましたが、実際にこの目で見ると、南紀のサンゴがやばいという危機感が募ってきます。黒潮が運んでくるのは綺麗な魚ばかりではないようです。
潮溜まりに戻ると、ようやく次女がミナミハコフグを採ったとかなり得意げです。通常ミナミハコフグは岩の下など見えないところに居るのですが、潮溜まりで泳いだ後、寒くてじっと岩の上で甲羅干しをしていたら出てきたと言うことでした。これで自分もスッシー君に行けるのやという安堵感も伺えました。
大きな岩の下でよく見かける。今年もパチンコ玉サイズが現れてきました。
こちらの動きをじっと観察して考えながら逃げているようですが、所詮はフグ。たいてい子供でも捕まえてしまいます。
磯はまだまださびしい感じですが、潮溜まりはよくみるとマメチョウやチョウハン、ミナミハコフグがチラホラ姿を現し、そろそろ今年も楽しめるシーズンになってきました。
ちなみに帰りに寄ろうと思っていた田辺のスッシー君は、かなり混雑している様子で子供らの大ブーイングの中、キャンセルとなりました。とりあえず帰りに寄ったユピア(湯浅のオークワ)の半額すしで納得。
回転すしで一言コメント:「黒潮すしさん、スッシー君を見習ってください。値段もねたも負けてます。」
岩の裏側にへばりついていることが多い。
ホンソメワケベラ
小さいものほど青いラインが鮮やか。小さすぎるものは生簀の穴から抜け出てしまうので要注意。クリーナーフィッシュだからと安心してはいけない。カエルアンコウに食べられてしまいました。
ノコギリヨウジ
ミナミハコフグを追って穴の中に追い出し棒を突っ込むと飛び出してきました。結構、「●●が逃げ込んだ穴を覗くと居てた。」という感じで見つかってしまうことが多い。とんだ災難やと思っているかどうかは定かではない。
ハナキンチャクフグ
今年初めて見ましたが、今シーズンに2匹目。年によって流れてくる魚は違うようです。
カエルアンコウも今年初めて見かけますが、今日だけで4匹見つけました。今年はイザリウオ当たり年。
今年もやってきました。まだまだ小さくて一円玉サイズ。
チョウハン
こちらもまだまだ小さい。ナミチョウには失礼ですが、チョウハンだとかなり真剣に採ってしまいます。
今年もそろそろ.....