Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2005 6. 潮溜まりがなくなる?

6月25日土曜日。いつもの南紀の磯。今日は地元の人らが貝採りに来ており、遠慮がちに採っておりました。大きな潮溜まりで潜っていると漁師さんが怖そうな顔(もともとそんな顔?)でやってきて、「何採りやんのや?なんや魚か..」無関心に去っていきました。よそ者がエビや貝など採っているのかもしれないと考えると心穏やかではないでしょう。

まだ時期が早いので仕方ありませんが、やはり魚がいない。私は5年ほど前から潮溜まりで魚を採るようになりましたが、そのころに比べると確実に潮溜まりの魚は減っています。かつては一匹のミヤコキセンを一日がかりで採ったようなこともあり、目が肥えてきているというのもありますが、それでも減っています。潮溜まり自体がが少なくなってきているように思います。

南紀の磯でも中紀の磯でも潮溜まりが小石や砂で埋まってきているのです。5年後くらいには私のホームグランドの潮溜まりは埋没しそうな勢いです。どういう自然現象かわかりませんが、急激過ぎます。潮溜まりに溜まった砂利を私がかき出した位ではどうにもならない事だけは明らかです。

新たな場所でも探さないといけないなあ、そんなことを思いながら、大きな潮溜まりで前回逃したチョウハンに御対面。2週前より明らかに大きくなっています。毎年初のチョウハンは私を熱くさせてくれます。(前回のは小さすぎるので、今回が本番)

そして毎年慎重に行き過ぎて失敗です。今年もやはり繰り返してしまいます。特製タモ網を信じて追い詰めればいいのですが、慎重になりすぎて余計なことをし、結局見失いました。その後、再び姿を現してくれたからよかったものの、そのまま採れずにいたら、反省会に明け暮れるところでした。

その後、潮溜まりでは、ミナミハコフグヒメギンポウツボの脇にいたノコギリヨウジを採って、貝採りの人たちがいなくなった磯へ出ました。波が荒くて気分が悪くなりそうです。もう上がろうかと思っていると転石地帯で見慣れないハギが居ます。ニセカンランハギです。是非とも写真に撮りたい。吐き気吹っ飛びました。...しかし、網に入れながら逃げられ、深いところ(3mくらい)に居たキンギョハナダイにも翻弄され、すっかり意気消沈です。吐き気が再びこみ上げ、なんとかオトヒメエビ2匹採って終了しました。

あと何年かしたら、潮溜まりが埋まってしまう。せっかく特製タモ網で潮溜まりを制したつもりでいたのですが磯で潜ると通用しません。磯でも採れるように道具を考えなければ...でも吐かない体になるのが先か....

 

チョウハン

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一度見つけるとずっとその辺りに居続ける傾向がある。採れないと毎回成長を楽しめるが、悔しい思いを繰り返すことになる。2週間くらいでもはっきりと大きくなっているのがわかる。