Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2005 8.ニセカンランハギは救世主!?

7月23日土曜日。一ヶ月ぶりの魚採り。意気揚々と南紀の磯を目指します。夏休み最初の週末ゆえ混雑するのを覚悟していましたが、磯はいつもの通り私たち家族以外の姿は見かけません。

今日は予想以上に潮が干いていますし、波もなく凪の海です。魚採りには最高の状態でしょう。しかし、あまりに潮が干くときは魚がいないものです。大潮に期待してはいけないのです。

案の定、魚はいません。ナミチョウ、ミナミハコフグはチラホラ見かけますが、この時期にして不思議なほど魚がいません。数年前までは、ナミチョウと同じく無視したくなるほどいたフウライチョウチョウウオも去年から一向に見かけなくなりました。やはり黒潮の蛇行のせいなのでしょうか。

なんともさびしい海ですが、大きな潮溜まりにニセカンランハギ発見。一ヶ月前にもう一歩のところで逃しただけに緊張しながらの捕獲。派手な美しさはないので、家族のうけはよくありませが、きっと糸状の藻にまみれた魚水槽の救世主となり渋く美しく成長してくれることでしょう。

 

ニセカンランハギ  4cm

f:id:sazanami-fmc:20180925062119p:plain渋い中にも黄色い尾鰭と先端ブルーの尻鰭が輝いています。このてのハギには水槽の糸状藻を食べてくれるものといつも期待するのですが、やせ細って★になってしまいます。海で見ると綺麗と思いましたが、水槽に入れると一層渋く、観賞価値極小。

 

 

魚は居ないのですが、貝採りのおばあちゃんはいました。何採ってるんや...から始まり、延々と喋ってきます。一向に話が終わりません。潜ってガシラを釣れとか大きな魚を突けとか、飼う為の小魚を網で採っている事がどうしても理解できないようです。逃げるように磯へ潜っていきました。

磯は澄んでいて波がありません。波はなくても、3mが私の限界の深さです。深いところにくると目から酔ってしまいます。深いところでも大丈夫なように息止めの練習をしたり、道具など工夫しましたが、気分の悪くなるのはどうも克服できません。そろそろ私の採集は2次元的やと諦めをつける時期かも知れません。

結局、穴の中に居たノコギリヨウジとオオスジイシモチ、採るものがなかったので地味な色のアカオビベラ、本日唯一の華やか系カンムリベラをゲットしました。カンムリベラは去年かなり翻弄されたので今回はその経験を生かすことが出来ました。

その他、ミナミハコフグ1、ソラスズメ1(次女:ようやく小さいのが潮溜まりに入ってきました)、ベニイザリウオ3(全て長女の採集、私には見つけられない)今年は夏の魚の出現が遅いようです。

海から上がるとあのおばあちゃんが、このあたりに大きな魚が居るから来いという感じで身振りしながら遠くの方で叫んでいます。聞こえない振りをして早々にその場を去りました。

 

オオスジイシモチ 1cm

f:id:sazanami-fmc:20180925062251p:plain岩穴などに一匹あるいは数匹で居ます。黒とゴールドと透明のコントラストが美しい。

 

アカオビベラ 2cm

f:id:sazanami-fmc:20180925062435p:plain

すばしこい。
実際、水槽に入れると、これがなかなか。
緑っぽい金属色に渋く輝きます。

 

カンムリベラ 4cm

f:id:sazanami-fmc:20180925062511p:plain水深3mの付近で吐きそうになりながらゲット。窪みに追い込んで出口に網を構え、一気に網に追い込みました。一直線に網に入りました。
何度かは失敗してもやり直しがききますが、そのうちカンムリベラも学習してしまい、どこかへ消え去ってしまいます。