Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2008 2.はいつくばる

8月20日水曜日。今シーズン、初。もう魚採りの趣味は忘れてしまったというような長い沈黙を破っていきなり海に行きたくなった。前日の夜、飲んでいて、ふとそう思ったのである。思い切り久々というので、目標の魚というのがぼやけて、なんでもいいから採ってみたいという気になった。そいうえば、この数年のはレア物嗜好で目標達成、満足感の閾値が上がりすぎていた。今回は初心に戻っての魚採りだ。ただ、一人で行くのは寂しかったので、中3になる長女を誘ったら行くという。午後から夏休をとって南紀へゴウ。

まずはサンゴ域の深いところ。入ったらいきなり浅いところに小さめのミナミハタタテダイがいる。何気なく出した網にたまたまうまく入ってきた。あっけなすぎて採ったときの喜びは少ない。翻弄されて「このガキャー」と心の中で叫びながら採った方が当然喜びは大きい。ミナミちゃんはいいとして、枝サンゴの茂みにハナグロ発見。レアなチョウチョウウオだ。餌付けの可能性は殆どゼロだが、写真撮影だけでもしたい。何度かチャレンジしているうちにようやくいいポイントに追い詰めることができたが、仕掛け網のわずかな隙間を自分で気にしてしまい、そこから逃げられるーと思って焦って網を振り回して、仕掛けを壊してしまった。あれほど下準備の包囲網に穴を開けてはいけなかったのに...何度も同じ失敗をしている。このあたりで気分が悪くなってきた。酔い止めは飲んでいるが深い所での上下運動で酔ってしまう。久しぶりの魚採りで嫌な思いをしないようにと早々に浅い潮溜まりポイントに移る事にした。

やはり浅いところの魚採りは心地よい。虎穴に入らずんば...の気持ちをもって深いところでレア物狙いするのはしんどいが、ザコ狙いで潮溜まりでプカプカ浮いたり、這いつくばっているのはなかなか癒される。久々の魚採りなのでとりあえず何でも採っとけという気持ちがそうさせるのである。何でもと言いながらも浅い潮溜まりではサザナミヤッコが目標である。そして今回も運良く目標発見。ガンガゼが2つほどあってちょっと入り込んだ岩の亀裂にちらりちらりとしている。這いつくばりながらガンガゼを退かして、這いつくばりながら追い出し棒で突き回す。その突き回し様が難しく、面白い。いい加減、思い通りにサザナミが動いてくれないと、「このガキャー」と叫びたくなりが、そうして網に入った瞬間が最高である。

娘の方は、シマハギと二ザダイと沢山のネズスズメ。あまりにも魚が少なかったので、ネズスズメを逃がしては捕まえたりして遊んでいたようだ。二ザダイとネズスズメは別に逃がして帰ってもよいと言う。娘も成長したものである。

 

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