Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

2018.9.16 ライドオンすさみ試走

和歌山にも甚大な被害をもたらした台風21号の影響で1週間延期となったライドオンすさみのスタッフ試走ライド。医大の先輩、S部先輩を誘って参加しました。RCのメンバーなど地元が中心です。

すさみ海水浴場出発、42号線海岸線を北上し、日置川から川沿いに登って行きます。先頭、仕切ってくれているE本さん、任されたT口さん、後続のことを考えてゆっくりペース。「今日はアタックせえへんのか?」としびれを切らしたS部先輩がけしかけてきます。県道38号すさみ古座川線に入ってからの登り、ついに先頭T口さんもしびれを切らしてペースアップ、待ってました! 後に続きます。

更なるペースアップで力試し、全力でT口さんを抜いて先頭に出ます。大怪我から未だ完全復活に至らぬT口さん、このままパスできると思い、全力のペースを維持します。後ろを振り向く余裕もなく必死で逃げ切りを図ります。しかし、ピタリと付いてくる音。力尽きて抜かれます。T口さんでした。初めてのコースで登りがどこまであるのかわかりませんがとにかく後は千切れず付いていくだけで精一杯でした。やっぱり敵わない。

峠をゆっくり下り、昼食場所の一枚岩までの広い道、今度はS部先輩が飛び出して二回線開始。一人ではとても追いつけそうにないスピード、T口さん、N山くんとローテし、かろうじて追いつき、力尽きて一枚岩到着。

 

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すさみ町スタッフの用意してくれたお弁当でお腹も膨らみ、マッタリと次のエイドポイント滝の拝に向かうのかと思いきや県道43号に入ったら徐々にペースアップ、全力のローテで必死のパッチ、最後はT口さん、M本さんの前に出ることできず、本日3度目の限界で滝の拝へ到着。ここまでの走行距離80km

この日は暑かった。ここから国道42号和深に出るまでの間、4回戦ありましたが、軽い脱水とここまでの無理がたたって足が攣り途中離脱、最後の国道北上を考えると無理が効きません。ここでもT口さんとM本さんが楽しく?先頭ローテしたようです。

国道42号和深からエビカニ水族館までの間のアップダウン、第5回戦。足の痙攣も治っており、最後の力を振り絞れそうです。最後の江住のローソンからの上り、T口さんを抜きますが、すぐに抜き返され、さらに真後ろにはM本さんピッタリ付いています。

せめてここからはサイクリングという甘い期待も空しく、最終ラウンド。イノブータンランドを過ぎた後の双子山の登りでM本さんのアタック、ここで千切れました。T口さんとM本さんを遠目に追いかけながらゴール地点、すさみ海水浴場に到着。

ライドオンすさみの試走会は、激しい練習会でした。

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2018.9.26 早朝練

平日の練習は、仕事前、仕事の合間、仕事の後、いつ乗るか。

朝起きは辛い。5時に目覚ましセット、グダグダしながら20分が過ぎ、ようやく離床。今日は1時間コース。午後から山にいける時間があるので、海岸コースを選択。

M本さんに影響されて、ペースアップ、平均30km/h越えを意識します。海岸沿い、軽いアップダウンのある広川マリンロード(勝手にそう呼んでる)爽快です。定位置でいつも会うおっさん、今日もジョギングしてました。

1時間に満たない朝のライド、30km/h越えもクリア、充実感あり。また基準を作ってしまったことに少し後悔。

午後はしっかり雨、朝走って良かった。「雨ごときで左右されないぞ」とは今日は思わず、防水装備で無理やりライドするパワーもなく、せっかくの雨、溜まっていた仕事でも片付けようと思えました。

「雨が降ってホッとしている」やばい、モチベーション下がっている。

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2018.9.25 裏、千葉山ライド

仕事の合間、火曜と金曜は午前診終了後、夜診までの間、昼休みに1時間ほど時間がある。貴重な練習時間。

今日は50分を予定した裏千葉山コース。わざわざ、どうして裏なのか。千葉山は車も殆どの通らない片側1車線、景色良し、最高ヒルクライムコース。f:id:sazanami-fmc:20180925222453j:image

千葉山はストラバでタイムが細かく出る、今日の頑張り度が出てしまうのでシビアなコース。毎回、TT自己ベストを狙うぐらいのライドが出来たら、きっと速くなるだろうけど、そのモチベーションはとても維持できるものではない。そこそこ「楽しいライド」にどうしても逃げてしまう。

 

今日は雨上がりで涼しく爽快な日和、斜度のキツイ田殿からの千葉山ライドを8割程度強度で気持ち良く登りました。これ以上強度を上げるのは辛いが頑張りたい。

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魚取りレポート2008 2.魚の通り道ち

9月1日月曜日。小学校の創立記念日。私も夏休みをとった。夏休みどこへも連れて行かなかった息子と魚採り。「しんどくない魚採り」を目指して今日は最初から潮溜まり狙いでいく。

潮溜まりゆえにはなからレアな魚は当てにしていない。が、ちょっと深い場所に、カンムリベラ発見。潮溜まりではなかなかのお宝である。しかし、大きな岩の点在する場所でなかなか採るのは難しそう。カンムリベラにはテリトリーがある。たいてい同じ場所をウロウロしていて、追いかけると逃げる場所も大体同じ。姿を消しても知らない間に元の場所に戻ってきている。しかし、あまりにも危機感を与え過ぎるとテリトリーから姿を消してしまうので、捕まえる気があるなら深い追いは禁物である。

このカンムリベラも何度か追いかけているうちに通り道が見えてきて、ここで待ち構えたら大丈夫というポイントを見つけたのはいいが一人では難しい。近くでクマノミを捕まえるのに必死になっている息子を呼んで、「ここで網持っといてくれ。」と仕掛けをセット。息子は訳もわからないまま、網を構えている。万全の体制(多分)が整ったので、岩棚の下に身を潜めているカンムリベラに追い出し棒アタック!砂煙を残して一瞬にして姿をくらませたカンムリベラの行く先は息子の構える網の中しかないはず。そう信じて、マスク越し似越しに網の方を見ると、やっぱりカンムリベラがもがいていた。しかし、オレは天才を豪語する息子は全く魚に気づいていない。水中なので叫ぶわけにもいかず、慌てて泳いで、網を持ち上た。

カンムリベラを採って気分を良くした私は、潮溜まりから離れて泳いでみる気になった。目当てはいつもサザナミヤッコがいる岩の亀裂である。今日もやっぱり居た。水深約1.5m、しかし、潮溜まりのように根気よく網を構えて、追い出し棒で網に追い込むという訳はいかない。波が高くて、潮の流れがきつい場所なので、片手で岩を持って体を固定しなければならな。両手が使えず、「追い出し-待ち伏せ」という常套手段が使えない。そこで考えた片手でサザナミを採る方法。

1.兎に角、追い出し棒でサザナミの居る亀裂を突きまくる。
2.しばらく待つ。
3.危険を感じてサザナミはその巣穴から出てきて別の場所に移ろうとする。
4.そこを待ち伏せ。あるいは、採り易い方向に出て来させ、全力で捕獲。

サザナミヤッコを採る事ができて、ある程度は満足だが、最近の魚採りはなかなかに辛い。だんだんと満足閾値が上がり、どうしてもレアな魚を追い求めてしまう。まさに中毒である。小さな潮溜まりの水を全てバケツで汲み出して捕まえたネズスズメの感動は水深10メートルのウズマキやレンテンヤッコでしか得られないのであろうか.....採集人生の岐路に差し掛かっていると思える今日この頃である。

 

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魚取りレポート2008 2.はいつくばる

8月20日水曜日。今シーズン、初。もう魚採りの趣味は忘れてしまったというような長い沈黙を破っていきなり海に行きたくなった。前日の夜、飲んでいて、ふとそう思ったのである。思い切り久々というので、目標の魚というのがぼやけて、なんでもいいから採ってみたいという気になった。そいうえば、この数年のはレア物嗜好で目標達成、満足感の閾値が上がりすぎていた。今回は初心に戻っての魚採りだ。ただ、一人で行くのは寂しかったので、中3になる長女を誘ったら行くという。午後から夏休をとって南紀へゴウ。

まずはサンゴ域の深いところ。入ったらいきなり浅いところに小さめのミナミハタタテダイがいる。何気なく出した網にたまたまうまく入ってきた。あっけなすぎて採ったときの喜びは少ない。翻弄されて「このガキャー」と心の中で叫びながら採った方が当然喜びは大きい。ミナミちゃんはいいとして、枝サンゴの茂みにハナグロ発見。レアなチョウチョウウオだ。餌付けの可能性は殆どゼロだが、写真撮影だけでもしたい。何度かチャレンジしているうちにようやくいいポイントに追い詰めることができたが、仕掛け網のわずかな隙間を自分で気にしてしまい、そこから逃げられるーと思って焦って網を振り回して、仕掛けを壊してしまった。あれほど下準備の包囲網に穴を開けてはいけなかったのに...何度も同じ失敗をしている。このあたりで気分が悪くなってきた。酔い止めは飲んでいるが深い所での上下運動で酔ってしまう。久しぶりの魚採りで嫌な思いをしないようにと早々に浅い潮溜まりポイントに移る事にした。

やはり浅いところの魚採りは心地よい。虎穴に入らずんば...の気持ちをもって深いところでレア物狙いするのはしんどいが、ザコ狙いで潮溜まりでプカプカ浮いたり、這いつくばっているのはなかなか癒される。久々の魚採りなのでとりあえず何でも採っとけという気持ちがそうさせるのである。何でもと言いながらも浅い潮溜まりではサザナミヤッコが目標である。そして今回も運良く目標発見。ガンガゼが2つほどあってちょっと入り込んだ岩の亀裂にちらりちらりとしている。這いつくばりながらガンガゼを退かして、這いつくばりながら追い出し棒で突き回す。その突き回し様が難しく、面白い。いい加減、思い通りにサザナミが動いてくれないと、「このガキャー」と叫びたくなりが、そうして網に入った瞬間が最高である。

娘の方は、シマハギと二ザダイと沢山のネズスズメ。あまりにも魚が少なかったので、ネズスズメを逃がしては捕まえたりして遊んでいたようだ。二ザダイとネズスズメは別に逃がして帰ってもよいと言う。娘も成長したものである。

 

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魚取りレポート2007 4.濁り

10月7日、日曜日。今シーズン、休日に潮がひくのはもう今日くらい。波予測は2.5mと条件が悪く、直前まで行くべきか悩んだ末、行かなくて後悔する事の方が多いはずやなどと考えて波の影響の少ないところで魚を採ろうと決意し、出発。とにかく今シーズンは直前まで悩む事が多い。魚採りへの情熱が減ってきているのだろうか....と考える今日頃ごろである。

道中、海を見るとかなり波が高い。台風は遥か西にあるはずなのに、台風レベルの波である。それでも入り江の部分では穏やかな場所もある。しかし、そういう場所は濁りがひどい。でも、自分の行く場所は大丈夫だろうと思いながら目的地に到着....濁りがひどい。ためしに潜ってみたが、視界は50センチ位で泥水の中を泳いでいるような気持ちになってくる。魚を見つけるどころの話ではない。

潜るのは諦めて、近くにある潮溜まりを探してみた。潮溜まりなら濁りはないだろうと思ったが、やっぱり濁っていた。視界は1メートルくらい。シマスズメやオヤピッチャくらいでナミチョウも居ない。しかし、ようやく大きな潮溜まりで5センチくらいのチョウハン発見。潮溜まりにしては大きなサイズである。その潮溜まりは大きな岩がゴロゴロ転がっており、下にもぐりこまれると厄介やなあと予測していが、やっぱりその通り。マスクをつけて入っていくと濁りがあって直ぐに見失い、一旦外に出て、また現れるまで待つ。何度かその繰り返し。ようやく、岩の下で横になってピッタリ張り付いている姿を確認してゲットすることができた。

せっかく南紀まで出てきて、これで帰るのも寂しいので、潮通しのいい磯の潮溜まりに行く事にした。かつてのホームグラウンドである。潮通しがいいだけあって、やっぱり猛烈な台風並みの波が打ち寄せ、潮溜まりにもどんどんと水が入ってくる。やっぱり視界は50センチ位で、この日は南紀全体が濁っているかのようだ。ホームの潮溜まりだけあって、地形は覚えているのでこれだけ濁っていても魚の住処にフウライやサザナミ、縦に赤いストライプのベラ?を確認できたのだがやはり直ぐに見失って捕まえるには程遠いし、楽しくない。

 

もう帰ろうかと思い出した頃、いつもの大岩の下を覗くと巨大なサザナミがいる。普段なら手を出さないサイズである。知り尽くしたその大岩の下のスペースは出入り口が2箇所ある。一方の口から追い出し棒で威嚇すれば、濁りのきつい今日なら大きな魚は一気に他の出口から飛び出してくるはず。そこに網で待ち伏せすればOKだ。という計算でやってみた。結果はドンピシャ。ついでに小さいナメラらしき魚もひょろひょろと出てきたが、小さいだけにゆっくり網をかわして泳ぎ去ってしまった。濁りがきついだけに当然どこに行ってしまったのかはわからずじまいである。

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大きなサイズのサザナミを捕まえて、何となく嬉しくなり、今日は早々に磯を後にした。雨の後の濁りは場所さえ考えれば、何とかなるものだが、海の荒れた日の濁りにはお手上げである。

 

 

生簀の水まで濁っている

 

魚取りレポート2007 3.リベンジ、ミナミちゃん

9月26日水曜日。夏休み。子供らに羨まれながらの一人での魚採り。前回は浅い岩場なのであまり酔う心配はなかったが、今回は一回目に行った磯で採り損ねたミナミハタタテダイを狙うため、また酔うかもしれない。少し弱気になっていて、直前まで行こうか止めるか迷っていた。

思い切って出かけたはいいが、高速道路に乗って気づいた。酔い止め忘れた。リベンジするために、あんなに沢山のトラベルミン錠をストックしたのに、肝心な時に忘れてしまっている。トラベルミンを取りに引き返そうなどと一瞬考えたが、通り道の薬局で酔い止めを買えばいいのである。

9時に田辺のパビリオンシティが開店するのを待ち、パンシロントラベルという薬を買った。一回分160円という親切価格。水なしで口の中で溶け、爽やかな飲み心地。かなり効きそうである。

9月も末というのに、ウエットスーツなしでも全く冷たくなく、海水は心地よい。エントリーしていきなりアミチョウも見えたのでテンションも上がっている。途中岩場でこけて、すこし弁慶がえぐれて流血しているものの、その痛みも忘れてしまって、酔いそうなムードは全くない。今日はいけそうである。

それにしても、アケボノチョウチョウウオは採るのが難しい。サンゴ域では沢山見られるのであるが、それだけに難しい。どれを捕まえようかと目移りし、なかなか一個体集中できない。それにレアでないだけに気合の入りようが甘いのである。執念で採るという事ができないのである。また、気持ちばかりの問題でもない。ポリプ食性のチョウチョウウオはサンゴを中心に動くために逃げ道も読みやすいが、アケボノは普段はサンゴに入っているくせに逃げるときは石の下に消えこんでしまい、フウライ並みに転々と逃げ回る。節操なしである。だから狙いが絞りにくい。今回何度かアケボノを採ろうと試みるも結局一匹も採れずじまいであった。しかし、次回こそは...とは、やはり思わない。だから、また採れないかも。

アケボノはいいとして、今日の真打、ミナミちゃん。小さなテーブルサンゴの所に発見した。前回はこの辺りから気分が悪くなってきたが今日は何ともない。ミナミちゃんはあまり逃げ回ることなく、ぴったりと岩陰に隠れこんでしまう。この前、それはわかったので慌てずジワジワとゲット。続いて2匹目発見。トラウマを乗り越えるためにはこいつもゲットしなければならない。しかし、2匹目の隠れ家はイラモに囲まれた大岩。手出ししなければ良かったのに、一度様子見に潜ったら、イラモのモリを首や胸に打ち込まれ数箇所チクチクと痛み出した。見えへんのに一体どれ程の射程距離やねん。慌ててその海域から脱出すると、また別のミナミちゃん。今度は単純な岩穴しか隠れるところがないようでスムーズにゲット。吐き気もなし。

今日は、まだ物足りないと思えるうちに終了。気分が悪くなる事は最後までなかった。やっぱりパンシロントラベルがよかったのだろうか。確かに風邪薬や酔い止めは病院の薬より市販薬の方が種類も豊富で工夫が施されている。効きそうな成分が片っ端から入っている。病院の薬はそれこそ医者のさじ加減ということだろうが、160円で酔い知らずに潜れるならパンシロントラベルに感謝である。

 

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アケボノはダメだったが黄色系は制覇。