Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2007 4.濁り

10月7日、日曜日。今シーズン、休日に潮がひくのはもう今日くらい。波予測は2.5mと条件が悪く、直前まで行くべきか悩んだ末、行かなくて後悔する事の方が多いはずやなどと考えて波の影響の少ないところで魚を採ろうと決意し、出発。とにかく今シーズンは直前まで悩む事が多い。魚採りへの情熱が減ってきているのだろうか....と考える今日頃ごろである。

道中、海を見るとかなり波が高い。台風は遥か西にあるはずなのに、台風レベルの波である。それでも入り江の部分では穏やかな場所もある。しかし、そういう場所は濁りがひどい。でも、自分の行く場所は大丈夫だろうと思いながら目的地に到着....濁りがひどい。ためしに潜ってみたが、視界は50センチ位で泥水の中を泳いでいるような気持ちになってくる。魚を見つけるどころの話ではない。

潜るのは諦めて、近くにある潮溜まりを探してみた。潮溜まりなら濁りはないだろうと思ったが、やっぱり濁っていた。視界は1メートルくらい。シマスズメやオヤピッチャくらいでナミチョウも居ない。しかし、ようやく大きな潮溜まりで5センチくらいのチョウハン発見。潮溜まりにしては大きなサイズである。その潮溜まりは大きな岩がゴロゴロ転がっており、下にもぐりこまれると厄介やなあと予測していが、やっぱりその通り。マスクをつけて入っていくと濁りがあって直ぐに見失い、一旦外に出て、また現れるまで待つ。何度かその繰り返し。ようやく、岩の下で横になってピッタリ張り付いている姿を確認してゲットすることができた。

せっかく南紀まで出てきて、これで帰るのも寂しいので、潮通しのいい磯の潮溜まりに行く事にした。かつてのホームグラウンドである。潮通しがいいだけあって、やっぱり猛烈な台風並みの波が打ち寄せ、潮溜まりにもどんどんと水が入ってくる。やっぱり視界は50センチ位で、この日は南紀全体が濁っているかのようだ。ホームの潮溜まりだけあって、地形は覚えているのでこれだけ濁っていても魚の住処にフウライやサザナミ、縦に赤いストライプのベラ?を確認できたのだがやはり直ぐに見失って捕まえるには程遠いし、楽しくない。

 

もう帰ろうかと思い出した頃、いつもの大岩の下を覗くと巨大なサザナミがいる。普段なら手を出さないサイズである。知り尽くしたその大岩の下のスペースは出入り口が2箇所ある。一方の口から追い出し棒で威嚇すれば、濁りのきつい今日なら大きな魚は一気に他の出口から飛び出してくるはず。そこに網で待ち伏せすればOKだ。という計算でやってみた。結果はドンピシャ。ついでに小さいナメラらしき魚もひょろひょろと出てきたが、小さいだけにゆっくり網をかわして泳ぎ去ってしまった。濁りがきついだけに当然どこに行ってしまったのかはわからずじまいである。

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大きなサイズのサザナミを捕まえて、何となく嬉しくなり、今日は早々に磯を後にした。雨の後の濁りは場所さえ考えれば、何とかなるものだが、海の荒れた日の濁りにはお手上げである。

 

 

生簀の水まで濁っている