Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2007 3.リベンジ、ミナミちゃん

9月26日水曜日。夏休み。子供らに羨まれながらの一人での魚採り。前回は浅い岩場なのであまり酔う心配はなかったが、今回は一回目に行った磯で採り損ねたミナミハタタテダイを狙うため、また酔うかもしれない。少し弱気になっていて、直前まで行こうか止めるか迷っていた。

思い切って出かけたはいいが、高速道路に乗って気づいた。酔い止め忘れた。リベンジするために、あんなに沢山のトラベルミン錠をストックしたのに、肝心な時に忘れてしまっている。トラベルミンを取りに引き返そうなどと一瞬考えたが、通り道の薬局で酔い止めを買えばいいのである。

9時に田辺のパビリオンシティが開店するのを待ち、パンシロントラベルという薬を買った。一回分160円という親切価格。水なしで口の中で溶け、爽やかな飲み心地。かなり効きそうである。

9月も末というのに、ウエットスーツなしでも全く冷たくなく、海水は心地よい。エントリーしていきなりアミチョウも見えたのでテンションも上がっている。途中岩場でこけて、すこし弁慶がえぐれて流血しているものの、その痛みも忘れてしまって、酔いそうなムードは全くない。今日はいけそうである。

それにしても、アケボノチョウチョウウオは採るのが難しい。サンゴ域では沢山見られるのであるが、それだけに難しい。どれを捕まえようかと目移りし、なかなか一個体集中できない。それにレアでないだけに気合の入りようが甘いのである。執念で採るという事ができないのである。また、気持ちばかりの問題でもない。ポリプ食性のチョウチョウウオはサンゴを中心に動くために逃げ道も読みやすいが、アケボノは普段はサンゴに入っているくせに逃げるときは石の下に消えこんでしまい、フウライ並みに転々と逃げ回る。節操なしである。だから狙いが絞りにくい。今回何度かアケボノを採ろうと試みるも結局一匹も採れずじまいであった。しかし、次回こそは...とは、やはり思わない。だから、また採れないかも。

アケボノはいいとして、今日の真打、ミナミちゃん。小さなテーブルサンゴの所に発見した。前回はこの辺りから気分が悪くなってきたが今日は何ともない。ミナミちゃんはあまり逃げ回ることなく、ぴったりと岩陰に隠れこんでしまう。この前、それはわかったので慌てずジワジワとゲット。続いて2匹目発見。トラウマを乗り越えるためにはこいつもゲットしなければならない。しかし、2匹目の隠れ家はイラモに囲まれた大岩。手出ししなければ良かったのに、一度様子見に潜ったら、イラモのモリを首や胸に打ち込まれ数箇所チクチクと痛み出した。見えへんのに一体どれ程の射程距離やねん。慌ててその海域から脱出すると、また別のミナミちゃん。今度は単純な岩穴しか隠れるところがないようでスムーズにゲット。吐き気もなし。

今日は、まだ物足りないと思えるうちに終了。気分が悪くなる事は最後までなかった。やっぱりパンシロントラベルがよかったのだろうか。確かに風邪薬や酔い止めは病院の薬より市販薬の方が種類も豊富で工夫が施されている。効きそうな成分が片っ端から入っている。病院の薬はそれこそ医者のさじ加減ということだろうが、160円で酔い知らずに潜れるならパンシロントラベルに感謝である。

 

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アケボノはダメだったが黄色系は制覇。