Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2005 12.ひょうたんからモンガラ

9月1日木曜日。子供は学校の創立記念日でお休み。私も休み。台風のウネリのために南紀の海は断念し、近場で中紀の潮溜まりを見に行きました。かなりの波のために潮溜まりも殆どありません。磯で泳ぐのは自殺行為で考えもしません。近づくのも恐ろしいです。

少ない潮溜まりには、きれいな魚も見当たらず、来た途端に帰る話をしていましたが、とりあえず今年はじめてみたネズスズメやミヤコキセンスズメを採ったりしました。ネズスズメを採った子供も「これどうせ逃がすんよな...」と言うほど、採ってもあまり嬉しさがこみ上げてくる魚ではないのですが、よく見るとネズスズメやミヤコキセンスズメって綺麗なんですよね。この美しさが続いてくれたら最高ですが、家の水槽に来ると、成長とともに輝きはくすみ、気の強さがめきめき。

遠くで妻が呼ぶ声。何かいいもの見つけてくれたか、ありがとう。チョウハンです。大きな岩の下に見え隠れしています。奥へ入り込まれてはお手上げなので岩の後ろに回りこみ、出来るだけチョウハンの後方から追い出し棒を使って岩から追い出すように仕向けます。これは計算どおり、大岩の前に石の下に隠れこみました。これで8割がたゲット。大岩に戻れないようにその前を陣取り、そっと石を持ち上げました。居ません。もう一個前の石かな?あれ、ここにも居ません。更に2mほど前方には別の大岩があります。そこに潜りこまれたらお手上げです。しかし、元の大岩に戻られてもアウトです。しばし、身動きがとれない状態になりました。

やっぱり、石の陰を転々とし、前方の大岩の下へスッと入っていくチョウハンの姿が目に入りました。一旦追った魚は警戒心が強くなります。これは持久戦の様相を呈してきましたので、しばし別の潮溜まりを見ることにしました。

ごく小さい潮溜まりに何やらモンガラの仲間。ブラウン、ホワイトのコントラストが美しいモンガラです。案の定、採ろうとすると狭い穴の中に入り込みます。狭い穴に入ったモンガラには追い出し棒は通用しません。無理に突っ込んでモンガラを傷つけても本末転倒です。お手上げです。しかし、運良く、モンガラの入った穴の壁が動く石。石を退かすと2匹に増えて出てきました。ひょうたんからモンガラです。小さな穴のない潮溜まりでは、既にモンガラ恐るるに足らず。浅瀬に硬直状態で打ち上げられて網なしで2匹とも拾い上げました。

 

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穴の中で背びれをつっかえ棒にして硬直状態で危険が去るのを待つモンガラ。頼りの穴が崩れてしまっては...

モンガラは水槽でも良くなれますが、歯が強く水槽に指を突っ込むとかじられますので要注意。

 

そして戻ると、居ましたね、チョウハン。大岩の間にある石の陰に隠れました。今度は両方への大岩への逃げ道を塞いでゲット。

潮溜まりも殆んどないので今日はこの辺で終了です。今年はモンガラの当たり年でしょうか、ひょっとしたら幻のモンガラカワハギの稚魚に出会えるのではと、今後の期待が膨らみます。

 

 

ツマジロモンガラ 4cm

茶色と白なのであまり目を引くモンガラではありませんが...