Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2006 15.12月の海

12月2日土曜日。一ヶ月ぶりの海、というより12月に泳ぐのは初めての事である。最

高気温が20℃以上でないと海に入るのは寒いと感じるが、この日の南紀は17℃。まあ12月にしてはかなり暖かい方である。

朝6時。家を出たときは6℃。寒い。車の温度計ばかり見ている。南紀の磯に着いた時には14℃になっていた。今日もこの前より通い続けた磯にまた来てしまった。採り逃がしたアブラヤッコを仕留めて、今期ラストに花を添えるためである。それとアケボノ、ミスジ、ミカドが落ちてしまい、できれば今日も採って帰りたい。そんな事を考えているために、期待が大きくて水の中に入る冷たさはあまり感じなかった。それと先日アマゾンの通販で購入したアンダーウエアの効果もかなりあるようだ。

寒くなるとさぞかし透明度はいいだろうと思っていたが、そこは期待が外れた。濁ってはいないが、1mくらい潜らないと底にいる魚がわからない。それと気温が低いと水面から1mくらいはさすがに水温が低く、底の方が随分と暖かく感じる。この温度差の為に水面から見ると濁って見えるのだろうか。

まずはアケボノ、ミスジを採る事にし、居ればミカド、アブラを優先的に狙うという段取りである。しかし、寒さと視界の悪さからどうしても行動範囲が狭くなり、探し回るどころではない。一箇所で粘って確実にアケボノ、ミスジを採りたいと言う感じになり、ミカドやアブラはどうでもいいという心境になってきた。これも寒さがゆえである。そして今日は小さめのサイズが欲しいのでサンゴトラップ法で粘ってみた。アケボノもサンゴトラップに入るものの危険が迫ると直ぐにサンゴを放棄する。その辺、水面までサンゴから離れようとしないミスジとは全く性質が違う。ニセモチノウオもミスジのように脅かすと枝サンゴの中に篭城を決め込むタイプである。結局、サンゴトラップでミスジ、ニセモチノウオをゲット。アケボノはサンゴトラップが通じず、網に追い込んで2匹だけ採った。

採ったときの興奮エネルギーで少しだけ動き回るが、お目当てのアブラやミカドは居ない。ウミヅキを見つけたが、枝サンゴの森の中に消えてしまって、全く手出しができない。魚が居ないという状態は興奮エネルギー、わくわくエネルギーの源、脳のドーパミン放出を抑えてしまう。ちょうど灯油の無くなったストーブのように体が急速に冷えてくる。冷えてくれば、気力も萎える。そしてますます体が冷えるの悪循環。

体がシンから冷えてくると、「もうあかん。もう今日は止めや。もう寒い。もうあかん。」という気持ちになり、終了。

12月の魚採りは、機動力が落ちる。

 

f:id:sazanami-fmc:20180925215136p:plainタスジコバンハゼ(3cm)
サンゴトラップでおまけについてきた。この魚もサンゴの中からテコでも動かないタイプ。

 

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