Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2007 2.岩穴

8月25日土曜日。恒例の夏休み南紀合宿であるが、一日目、海はパス。ゆっくり出かけて、まいどおおきに食堂で、たらふくランチして、午後はゆったり宿で過ごす。合宿返上、今年はついに普通の旅行になってっしまった。

二日目の26日(日)、子供等も採れる様にと浅い岩場に出撃。年々潮溜まりでは魚が減ってきているように思えるため、最近は子供連れでもなかなか潮溜まりには行けない。同じ行くなら少しでも魚の居そうな所という事になる。

その場所はサンゴ域ではないのでチョウチョウウオ系は期待せず、岩穴や亀裂をコツコツと覗いていく。
そういった場所にいそうな魚というのは、

1.サザナミヤッコ
 一番妥当な魚。この魚を目当てに覗いているようなもの。それなりに価値があるし、動きはスローでそこそこ採り易い。丁寧に見ていくと出会える確率も高く、這いつくばるような驚くほど浅い場所にも結構居る。

2.ナメラヤッコ
 サンゴ群生の隙間をウロウロしているのも見かけるが、覗くと居てたというパターンもあり。動きが素早いので見つけても採り難い。色は渋めでマニア向き。

3.ノコギリヨウジ
 覗かなければ見つけられない魚。岩穴の天井に張り付いているようにスルスルと泳いでいる。もう少し鮮やかなヒバシヨウジはまだ見たことがない。

4.ミナミハコフグ
 岩穴で棲んでいるというより、危険を感じると岩穴に逃げ込んでじっとしているという感じ。だから岩穴ばかり覗いている私に返って見つかってしまうという同情すべきところあり。

5.ウズマキ
 いつか出会えるはず。万一の期待をこめて(実際はあまり期待もしてないが)今日も覗く。

しかし、このように岩穴に居そうな魚を挙げていくとあまり種類もなく、さほど華やかでもない事がわかる。ワンシーズンで一匹サザナミ採ってるなら、岩穴覗く労力を使うより広く泳いで魚を見つけるほうが効率的である。

それはさておき、今日の魚採り。岩の亀裂にいたオトヒメエビのペアをサンゴ水槽用にゲットした後、小さめのツノダシ発見。どこかの隙間にでも追い込もうとしているときに、アカハチハゼも発見。どちらも欲しい。アカハチに気をとられてツノダシを見失ってしまい、そのショックでアカハチまで逃がしてしまえば、虻蜂取らずになりかねない。アカハチはたいてい同じ場所で砂を噛んでるので、まずは放って置いてツノダシに集中するのが得策である。

そうして岩の隙間にうまくツノダシを追い詰めて捕獲。アカハチは適当な石の下に隠れさして捕獲。もう今日はこれで満足である。その後とても採れそうにない大きなゴロ石地帯にカンムリベラがちょろちょろしているのを見つけ、ちょっかいを出していると、たまたま網に飛び込んできた。ついている。

しかし、魚は少なく、この日は2時間くらいで終了。我家の夏の旅行はスッシー君で締めとなった。

 

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穴を覗き続けた結果はノコギリヨウジ一匹。地味である。
それと逃がせないスズメダイ

魚取りレポート2007 1.トラウマ

8月12日日曜日。去年にも増して遅いスタートとなってしまった。網の手入れも十分でなく、待ちきれずにというワクワクした気持ちもなく、何やら義務感のような腰の重たさであるが、それでも行くときには、スダレが居るかもとか、いきなりウズマキ採ってしまったらどうしようなどといらぬ心配をしてしまう。

今日は私と子どもら3人というメンバーで出動。子供らは久々の海ということで燃えている。しかし、この頃はいい魚を採って、お小遣いを貰おうという少々邪まな考えが入っているのである。

8月も中旬になれば、磯は華やかで、手始めにビー玉大のミナミハコフグを掬った。サンゴの周りには10センチ程度のトノサマ、ニセフウライ、アケボノが目に入るもののなかなかいいサイズがいない。ようやく枝サンゴに手ごろなトノサマを発見し、トラップにて2匹ゲット、ついでにニセモチノウオも付いて来るというツキようでうある。すっかり気をよくしていると、キクメイシを突っついているミナミちゃん、発見。ハタタテダイの方である。水深は3m半くらいで私にしては深いが、採り易そうな場所にいるので(見つけた)=(採った)のような気分になっていた。

岩陰に隠れこんだのを確認し、逃げ道に誘導を試みるも、引きこもって出てこない。ミナミハタタテダイはじっと引きこもるタイプなのだろうか。逃げ道の設定が間違っていたのだろうか。一度見失ってからサイド発見しトライするも、うまくいかない。今日は暑いのでウエットスーツを着用せず、ウエイトも着けていないのでどうもうまく潜れない。それに酔い止めのトラベルミンも飲み忘れてしまっている。やはりシーズンの初めは段取りが悪いのである。だんだんと吐き気が強まり、魚どころではなくなってきた。

息も絶え絶えという感じで陸にたどり着いたときには嘔吐。どうも、私の魚採りは嘔吐との戦いのようである。しかし、それにしても今日の吐き気は強い。来て一時間とたたないがもう帰りたい。それでも浅瀬で休んでいると少々気分も落ち着き、手ごろなサイズのスミツキもいい場所にいたので運良くゲットできた。だが、もう潜りたいとは思わなかった。

ところで、磯でうまく魚の採れない次女(小6)は焦っていた。来週、町内の夏祭りにいく小遣いが不足しているために、何とかいい魚(去年たまたまサザナミヤッコを採ったので、また採れると思い込んでいる)で臨時小遣いを得るつもりでいたのだが、ソラスズメ一匹採れない様子。「ここはあかん。いつものとこ、行こ!」と目が血走っている。「いつものとこ」とは潮溜まり中心の場所である。私も、潮溜まりなら吐く心配はない。午前中はこれで終了。お姉ちゃん(中2)はしっかりチョウハン採っていた。

午後、潮溜まりの水は温かい。しかし、潮溜まりには殆ど魚がいない。次女も諦めたらしく、長男(小4)と深い潮溜まりで飛び込み大会をしている。私は、午前のダメージであまり熱心にやる気もなく、プカプカして過ごしていた。が、コツコツ探していたお姉ちゃんがサザナミ発見したと叫んでいる。にわかに元気になり、「よっしゃ」と自信満々で出動。採りにくそうな場所にいるが袋小路。取れて当たり前の状況である。それなのに翻弄されまくり、なかなか網におさめることができない。しばらく魚を採っていないとかくもうまくいかないものなのか....素直にお姉ちゃんの助けを借りて、何とかゲット。今日の網捌きに全く余裕はなかった.....それにしてもどういうわけか、サザナミ採ったので次女は自分の手柄のようにお小遣いくれるものと思い込んでる。

私の方はその後吐き気で困っている。レポートを書いているときでも、状況を思い浮かべると吐き気を催してしまう。ミナミハタタテダイの姿を思い出すとである。まさに条件反射のようで、この先、また潜る事ができるのだろうかとちょっと弱気になっている。

 

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魚取りレポート2006 15.12月の海

12月2日土曜日。一ヶ月ぶりの海、というより12月に泳ぐのは初めての事である。最

高気温が20℃以上でないと海に入るのは寒いと感じるが、この日の南紀は17℃。まあ12月にしてはかなり暖かい方である。

朝6時。家を出たときは6℃。寒い。車の温度計ばかり見ている。南紀の磯に着いた時には14℃になっていた。今日もこの前より通い続けた磯にまた来てしまった。採り逃がしたアブラヤッコを仕留めて、今期ラストに花を添えるためである。それとアケボノ、ミスジ、ミカドが落ちてしまい、できれば今日も採って帰りたい。そんな事を考えているために、期待が大きくて水の中に入る冷たさはあまり感じなかった。それと先日アマゾンの通販で購入したアンダーウエアの効果もかなりあるようだ。

寒くなるとさぞかし透明度はいいだろうと思っていたが、そこは期待が外れた。濁ってはいないが、1mくらい潜らないと底にいる魚がわからない。それと気温が低いと水面から1mくらいはさすがに水温が低く、底の方が随分と暖かく感じる。この温度差の為に水面から見ると濁って見えるのだろうか。

まずはアケボノ、ミスジを採る事にし、居ればミカド、アブラを優先的に狙うという段取りである。しかし、寒さと視界の悪さからどうしても行動範囲が狭くなり、探し回るどころではない。一箇所で粘って確実にアケボノ、ミスジを採りたいと言う感じになり、ミカドやアブラはどうでもいいという心境になってきた。これも寒さがゆえである。そして今日は小さめのサイズが欲しいのでサンゴトラップ法で粘ってみた。アケボノもサンゴトラップに入るものの危険が迫ると直ぐにサンゴを放棄する。その辺、水面までサンゴから離れようとしないミスジとは全く性質が違う。ニセモチノウオもミスジのように脅かすと枝サンゴの中に篭城を決め込むタイプである。結局、サンゴトラップでミスジ、ニセモチノウオをゲット。アケボノはサンゴトラップが通じず、網に追い込んで2匹だけ採った。

採ったときの興奮エネルギーで少しだけ動き回るが、お目当てのアブラやミカドは居ない。ウミヅキを見つけたが、枝サンゴの森の中に消えてしまって、全く手出しができない。魚が居ないという状態は興奮エネルギー、わくわくエネルギーの源、脳のドーパミン放出を抑えてしまう。ちょうど灯油の無くなったストーブのように体が急速に冷えてくる。冷えてくれば、気力も萎える。そしてますます体が冷えるの悪循環。

体がシンから冷えてくると、「もうあかん。もう今日は止めや。もう寒い。もうあかん。」という気持ちになり、終了。

12月の魚採りは、機動力が落ちる。

 

f:id:sazanami-fmc:20180925215136p:plainタスジコバンハゼ(3cm)
サンゴトラップでおまけについてきた。この魚もサンゴの中からテコでも動かないタイプ。

 

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魚取りレポート2006 14.テーブル珊瑚攻略ファイナル

11月3日金曜日。快晴で暖かく、日中は20度を越える。波もなく、この時期にしては干潮時の潮位50センチと結構ひく。今年多分最後になるであろうと思いながら前回からの場所に4回連続で通う。

今日は透明度も良いし、前回よりも1m近く潮位が低いはずだから、耳抜きは完全ではないが何とかなるはず。テーブル珊瑚は、完全に見切っていると自信満々で前から手の出せなかったミカドを狙う。

朝の8時半に現地到着。寒さは感じない。透明度も良く、水面からでもよく魚が見える。今日は珊瑚トラップは使わず、大きめ狙い。いきなり大き目のニセフウライを発見。改良を重ねた網で難なく、ゲット。トノサマ、スミツキ、ミスジ、アケボノは多いが、ミカドの姿はない。そこにセグロが現れた。

ミカドについで欲しかったのがセグロ。実は自分では採ったことがない。この場所で何度か見ているが手が出せずにいる。しかし今日はなんとしても採りたい。セグロはアケボノほど数は多くないが、同じような状況に居り、潮溜まりでは見たことがない。珊瑚への依存があまり強くなく、追えば珊瑚ではなく、石の下などに隠れこみ、トノサマやスミツキを追い込むのとは少々勝手が異なる。見つけるが何度となく見失い、とても悔しい。ミカドよりまずはセグロである。

と思っていた矢先にミカド発見、テーブル珊瑚の中に隠れこんだ。ついにチャンス到来。ミカドは珊瑚への依存が強いらしくテーブル珊瑚に中に入ってへばりついている。プレッシャーを与えても飛び出してくる気配はなく、ますます強固にペタリと珊瑚にへばりつく。しかし、我慢の利かない性格らしく、少し圧力を弱めると隠れ家を放棄し、次へ移ろうとする。そこが狙い目である。初のミカドをゲットし、本日の目標達成。

またまた気分が乗ってきて、セグロに再チャレンジ。珊瑚よりも石の下などに隠れこむ習性を今度はうまく利用して、ゲット。今期最後を飾るにふさわしい成果である。

 

 

f:id:sazanami-fmc:20180925194737p:plainニセフウライチョウチョウウオ(7cm)
サンゴ域にいるチョウチョウウオ。ニセフウライに限った事ではないが大きくなるとそれだけよく動き回って、一箇所のサンゴに留まらない。

 

 

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ミカドチョウチョウウオ(4cm)
三角形の体をしているからミカド?それとも高貴な気品に満ち溢れているから帝?
サンゴへの依存はかなり強そう。プレッシャーをかけるとサンゴにペッタリとへばりついている。

 

 

f:id:sazanami-fmc:20180925214836p:plainセグロチョウチョウウオ(4cm)
アケボノと同じような動きをするセグロ。数はアケボノに比べると少ない。

 

 

ここ最近、本日も波酔いはないが、終わりがけに鼻血がでた。鼻血が出るほど興奮したのだろうか....
息がもたずに急浮上したのが悪かったのか...と言っても大して深くはない。

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魚取りレポート2006 13.テーブル珊瑚攻略その3

10月28日土曜日。今日は潮がひかない。干潮時でも潮位は121cm。いつもより1mくらい深くなる。それでも海に行ってしまうのは、今シーズンも終わりが近づいて、魚採りを惜しむ気持ちか、焦る気持ちか、目標の魚を採りたい一念か…というわけで、前々回からのテーブル珊瑚域に3連続チャレンジである。

干潮時間が遅いため、10時ごろのゆっくりの出発である。出たときは晴れていたのに途中から雨が降り出し、しかも本降り。そして寒い。「天気続きなのに、今日に限ってなんでこんな天気やねん…」と恨み語を言いながらのドライブである。

そして、海は雨の為に濁りがあり、水面からは魚は見えない。珊瑚の有る位置はうっすらとわかるので、潜ってみて魚を探すという条件の悪い採集になってしまった。それでも、何となくテーブル珊瑚の攻略法をつかみつつあるので気持ちは前向きである。

フィンをつけたことで楽になったが、耳抜きが下手くそで前回より1m弱ではあるが深くなると、底に来れば途端に耳も痛いし、頭も痛い。耳抜きの仕方はインターネットで調べた方法で、つばを飲み込むというもの。連続して飲み込むのが難しい。やはり潮溜まりで這い蹲っているのが楽しいと弱気になってきたところにウミヅキ発見。前々から見つけながらも指をくわえて(実際はスノーケル)、見ているだけだったが、今日は何とか仕留めたい。

視界が悪いため、今日は一箇所に絞ってひたすら珊瑚トラップ追い込み作戦。ねばりにねばって、何とか捕獲成功。初めてのウミヅキ、ゲットで今日は満足。のってきたところで、次を目指すが、やはり潜れば耳が痛い。今日のところはこの辺で勘弁しておいてやろうという感じである。今度の課題は耳抜きである。

 

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ウミヅキチョウチョウウオ(2cm)
トノサマダイやスミツキトノサマダイに比べると数はずっと少ない。
なるほど水平線に浮かんだ満月のような模様をしている。これくらいのサイズはなかなか珊瑚から離れてくれないので、今の所は珊瑚とラップしか方法はない。

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魚取りレポート2006 12.テーブル珊瑚攻略その2

10月18日水曜日。年に一回、10月に有給休暇を魚とりのために採っている。今日は体力の消耗に対してフィンの装着という方法を用いてのトライである。私のスタイルはあまり泳がず、岸から離れず、じっくりと覗いていくやり方だが、3mくらいの水深になると、潜るために腕をよく使う。そのために潜っても息が続かず、魚を採るどころではない。名人のアドバイスを頂き、ウエイトも重めに変更、潜るときは沈むような形であまり腕は使わず、浮上するときにはフィンを思い切り使うという方法で前回のテーブル珊瑚域の攻略を狙う。リベンジである。

これから入ろうとするところの潮溜まりを何気なく覗くと、欲しかったチョウハンがいる。一匹まず採ったという余裕が大事で網捌きもさえそうな予感である。

フィンを付けての泳ぎはぎこちないが、慣れてくるとかなり楽。走るのと自転車に乗るくらいの差がある。潮溜まりではさすがに必要ないが素潜り採集には必需品とさえ思えてくる。ウエイトも重くし、潜るときも水面から上半身を垂直に曲げて体の重みで沈めば、息を止めておくのも多少は長くなる。とは言っても、潮溜まりのような浅いところで這い蹲るのが好きな私には、楽な魚とりではない。目標のチョウは採れなかったが、だんだんとテーブル珊瑚用網の使い方も慣れてきて、初めての魚も何とか採る事ができた。やっぱり疲れて、珊瑚域は2時間ほどで引き上げたが、次はホームの潮溜まりで這い蹲ってぷかぷかしていた。それほど今日は余裕があったということである。

フィンは楽である。革命である。

 

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ゴマハギ(7cm)
ヒレナガハギに比べると数は少ない。形は全く違うがナメラヤッコのような色合いをしている。ポリプ系チョウチョウウオのように珊瑚への依存は強くないが、やはり珊瑚の間を泳ぎまわる。

 

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魚取りレポート2006 11.テーブル珊瑚攻略その1

10月8日日曜日。ポリプ系チョウチョウウオを思うように採ることができず、焦りが出てきている今日この頃。ある方に教えていただいた場所で、テーブル珊瑚に居ついたチョウをゲットすべく、気合を入れて朝から出かけた。去年のシーズン最後は、寒さと酔いと思うように採れないもどかしさで、珊瑚域での採集は自分のスタイルに合わないと諦め、今シーズンは珊瑚のないところで頑張っていたが、新たな作戦を引っさげてのトライである。

その場所は波がなく、穏やかだが、水深3mくらいのところにテーブル珊瑚が散在し、私にとってはかなり深い。そして前日の雨のせいで浅いところは塩分濃度が薄く、もやもよと濁っているようで水面から底の様子がわかりにくい。

家で練習すれば、1分くらいは息止めできるのに、水深3mまで潜ると、どんなに頑張っても15秒くらいしか持たない。この状況での魚採りは厳しい。相手はテーブル珊瑚に居ついた魚である。水面から魚目掛けて突進し、逃げ道を想定して、タモ網をセットして追い込むという方法は通じない。

思っていた以上の深さと、思っていたより潜水能力のない自分を情けなく思いながら、新型の対テーブル珊瑚網に頼るしかなく何度もトライを繰り返した。繰り返す中で発見したことは、4センチ前後の魚が採りやすいということである。それより小さいと、珊瑚への依存が強すぎて、なかなか珊瑚からは出てこず、トラップにかかりにくい。それより大きいと、遊泳能力が出てきて、一箇所に留まりにくく、トラップを仕掛けても、追い込む前の段階で次々とテーブル珊瑚を移っていくので、これまたかからない。

息も絶え絶えに4センチの、トノサマ、スミツキ、アケボノと小さなヒレナガハギをゲット。ポリプ系という目標は果たした。だが、ほかにもたくさんのチョウチョウウオがいた。セグロ、ミスジ、ミカド、ウミヅキ….欲しいが狙って採れるような状況ではない。

海に潜っていたのは、2時間程度であるが、採集場所から陸に泳いでいくのがむちゃくちゃ辛いほどの疲労感である。それにしても、今回は体力の消耗が情けないほどに著しい。何とかしなくては。

 

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ヒレナガハギ(2cm)
テーブル珊瑚の周りをよくうろついているので採りにくい。
これはたまたま珊瑚から離れて岸壁の亀裂に居た。小さいものほど黄色が強いので観賞価値がありそう。

 

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