Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2006 11.テーブル珊瑚攻略その1

10月8日日曜日。ポリプ系チョウチョウウオを思うように採ることができず、焦りが出てきている今日この頃。ある方に教えていただいた場所で、テーブル珊瑚に居ついたチョウをゲットすべく、気合を入れて朝から出かけた。去年のシーズン最後は、寒さと酔いと思うように採れないもどかしさで、珊瑚域での採集は自分のスタイルに合わないと諦め、今シーズンは珊瑚のないところで頑張っていたが、新たな作戦を引っさげてのトライである。

その場所は波がなく、穏やかだが、水深3mくらいのところにテーブル珊瑚が散在し、私にとってはかなり深い。そして前日の雨のせいで浅いところは塩分濃度が薄く、もやもよと濁っているようで水面から底の様子がわかりにくい。

家で練習すれば、1分くらいは息止めできるのに、水深3mまで潜ると、どんなに頑張っても15秒くらいしか持たない。この状況での魚採りは厳しい。相手はテーブル珊瑚に居ついた魚である。水面から魚目掛けて突進し、逃げ道を想定して、タモ網をセットして追い込むという方法は通じない。

思っていた以上の深さと、思っていたより潜水能力のない自分を情けなく思いながら、新型の対テーブル珊瑚網に頼るしかなく何度もトライを繰り返した。繰り返す中で発見したことは、4センチ前後の魚が採りやすいということである。それより小さいと、珊瑚への依存が強すぎて、なかなか珊瑚からは出てこず、トラップにかかりにくい。それより大きいと、遊泳能力が出てきて、一箇所に留まりにくく、トラップを仕掛けても、追い込む前の段階で次々とテーブル珊瑚を移っていくので、これまたかからない。

息も絶え絶えに4センチの、トノサマ、スミツキ、アケボノと小さなヒレナガハギをゲット。ポリプ系という目標は果たした。だが、ほかにもたくさんのチョウチョウウオがいた。セグロ、ミスジ、ミカド、ウミヅキ….欲しいが狙って採れるような状況ではない。

海に潜っていたのは、2時間程度であるが、採集場所から陸に泳いでいくのがむちゃくちゃ辛いほどの疲労感である。それにしても、今回は体力の消耗が情けないほどに著しい。何とかしなくては。

 

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ヒレナガハギ(2cm)
テーブル珊瑚の周りをよくうろついているので採りにくい。
これはたまたま珊瑚から離れて岸壁の亀裂に居た。小さいものほど黄色が強いので観賞価値がありそう。

 

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