魚の見つけ方 ~見つけなければ魚は取れない~
潮溜まりを絞るポイントは「魚の居る潮溜まり」のところで考えましたが、それではどうすれば効率よく魚を見つけることが出来るのでしょうか。じっくり這いつくばって一つを丹念に探すのがいいのか、出来るだけたくさんの潮溜まりを飛び跳ねてまわるのがいいのか。
僕はせっかちなので次から次へとたくさん見て回るほうでして、潮溜まりを転々としてしまいます。しかし、魚は人の気配を察知すると素早く隠れてしまうので出会い頭で運良く見つけるしかありません。魚がこちらを察知するより早く見つけてしまうのです。動体視力といかに網膜に魚影を焼付けられるかがポイントです。まずは目を鍛えることです。
目の次は足、機動力です。とにかく質より量で如何に機敏に動き回れるかです。滑りやすく、コケると痛い磯を制するのは鮎足袋。分厚いフェルト底のブーツです。釣具屋で5000円ほどで買えます。そして、コケても素早く手をつけるための手袋。あとは採集道具を巧く体にまとわりつかせる工夫をして出来るだけ両腕をフリーにして移動することで格段に機動力はアップします。
更に私の考案した隠れ家覗き装置などがあると、魚のいそうなポイントをマスクを装着することなく観察できるので大変便利です。
隠れ家のぞき装置
塩ビパイプの中に鏡を入れ、防水加工したもの。潜水艦の潜望鏡の逆の発想です。水に顔をつけることなく水面下の岩陰を覗ける装置です。これなら魚がどこへ逃げ込もうと追跡可能。この装置にかかっては魚もたまったものではありません。
しかし、唯一の欠点は、大きすぎて邪魔なこと、視界が狭すぎて魚を見つけるどころではないこと、直接マスクで覗くより100倍くらい探しづらいことです。
「塩水はべたべたするのでヤダー」という方には超おすすめです。
また、海水汚染が著しく顔をつけることが危険な海域でもかなりの威力を発揮することでしょう。
装置の効果を試し、イメージトレーニングする考案者。 注)意気込みすぎて、電車の中などでトレーニングすると迷惑防止条例などの問題でえらい目にあいますので注意が必要です。場合によっては手が後ろに回りますので、自宅か密室あるいは磯のみで使用を強くお勧めします。
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次はじっくり一つの潮溜まりを探すやり方。
ここと決めたポイントに座り込み、殺気を消して、魚が出てくるのを待ちます。我々がターゲットとする多くの魚はイタチウオなどのように岩陰でじっとしてはしていられないので、待てばチラホラ姿を現します。
どちらのやり方がいいと言うものでもなく、好みの問題だと思いますが、ジックリ型を得意とする妻は私より結構いい魚を見つけています。それでも、せっかちで欲張りな私はなかなかスタイルを変えられません。