Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2005 17.難攻不落のテーブルサンゴ城

このところ、魚の採り方ばかり考えてしまっています。9月29日木曜日、夏休みで一人南紀へ行きました。今回はサンゴのあるところでポリプ食のチョウチョウウオを採るのが目的です。

その前に、まずはいつもの磯(サンゴはない)の偵察です。遥か南の海上にある台風の影響で少しうねりがあるために潮だまり中心に見ていくと、深く大きな潮だまりで小さなクロユリハゼが中層に浮かんでいるのを発見しました。

レポートには書いていませんでしたが、今シーズン何度か遊ばれています。私のスタイルは小さなたも網を一つ持ち片方の手で威嚇して網の追い込むスタイルなので、岩など壁のないところにいる魚は四方八方に逃げ場があって、網に追い込みにくいのです。実は前回の巨大たも網は、このクロユリハゼを捕まえるために、作ったものなのです。極小の魚に巨大なタモ網とはおかしな感じですが、逃げ道が四方八方にありますから、致し方なしというところです。しかし、全く使い物にならなかったのは報告した通りです。

今回見つけたクロユリハゼは小さいためにあっけなく一網で2匹とも「標準」たも網でゲットしてしまいました。やはり大きなたも網は要りません。              
クロユリハゼ(2cm)


次はホンソメ。採って下さいと言わんばかりにヘロヘロ泳いでいます。ホンソメも壁伝いに泳がない魚で、なかなかタモ網に追い込みにくい所もありますが、見失っても、またしばらくしたら元の場所でヘロヘロ泳いでおりますのでやり直しがききます。3三度目のやり直しでようやくホンソメゲット。

ところで、ホンソメはクリーナーフィッシュだから他の魚に食べられないと安心してはいけません。水槽の中や狭い生け簀の中ではあっけなく魚食性の魚の餌になってしまうのです。
ホンソメワケベラ(4cm)



あと潮溜まりには、ミノカサゴが毒針のために余裕をかまして岩に引っ付いていましたので、とっ捕まえてそホームの磯は後にしました。
ミノカサゴ(7cm)


そして本日のメイン、サンゴのある磯です。最初から言い訳じみていますが、波も少しあってコンディションはいいとは言えません。

いきなり見つけたテーブルサンゴの中に500円台のニセフーライがいます。普通のフーライと違って黄が鮮やかなレモン色です。是非とも欲しいので粘りますが、迷路のようなサンゴの中に篭られてどこにどう追い出し棒を突っ込んでいいのかさえ見当がつかずお手上げ状態です。諦めて少し離れると、チラチラと出てきます。それで、またトライすると籠城されてしまいます。これはかなりストレスフルな展開です。そのうち波に揺られて気分が悪くなり、あまりに早すぎますが、本日終了。

テーブルサンゴの城に篭られるとお手上げです。

 

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