Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2005 24.寒さにふるえる

今年は魚が少ないと言われていますが、確かに私もそう思います。しかし、居るところには魚は居るのではないか、いつも誰かが潜っているポイントを狙ってみてはどうだろうか?しかし、採り尽されてはいないだろうか?などなど思いながら、11月19日(土)娘と二人で南紀の磯に行きました。

気温15度。この時期、、海に潜るのは初めてです。厚さ2mmで膝上までしかないウエットスーツではかなりの冷たさを感じます。話には聞いていましたが、その磯の一角には枝状のミドリイシが見事に群生しています。普段、必ずと言っていいほど誰か先客がいるので「縄張り」に入るのはマナー違反のような気がして避けていましたが、今日は誰もいませんので遠慮なくその場に入りました。

500円玉サイズ以上の大きなアケボノ、トノサマ、スミツキ、ヤリがチラホラ居ますが、群生する枝状ミドリイシや大きなテーブルサンゴの中に居り、採れそうな気配はありません。 居るのに採れない、トライも出来ないというのは、サンゴ域特有のストレスです。

魚を採るのに一生懸命にならなければ、寒さを感じて仕方がないので、少し離れた小さなテーブルサンゴに付いていたミツホシクロスズメダイとシマタレクチベラという地味な魚でも採らざるを得ない状況となってしまいました。

ミツホシクロスズメダイ(2cm)
イソギンチャクに入ったりする。道理でクマノミに白い模様が良く似ている。
小さいときは可愛いが大きくなるにつれて気が荒くなり手に負えなくなる。
シマタレクチベラ(1.5cm)
口が垂れている。ミドリイシなどのサンゴによくへばりついている。可愛くないという事で家ではブーイング。



一匹でも採れば何となく気持ちに余裕が持てます。サンゴ域から離れ、岩礁地帯にヤッコ探しに向かいました。岩礁の谷間、石の点在する場所でアカハチハゼが砂を噛んでいます。アカハチは見過ごすことが出来ません。早速追いかけると、思惑通り石の下に逃げ込みます。石の向こうにタモ網をセットし、網のほうへ追いやる感じで石を退けると、一直線に網の中、と思いきやフレームと地面との少しの隙間から逃げてしまいました。

アカハチは隠れこんでも、時間がたてばまた同じところに出てきて砂を噛んでいたりします。何度か見失いながらも、同じような状況で3回ほど同じミスを繰り返してしまい、次こそはと思っているとついには出てこなくなりました。

かなり時間を浪費し、体のシンが冷えてきてふるえてきました。アカハチはあきらめ、何とかチョウチョウウオが欲しいので群生サンゴのトノサマをどうしたものかと眺めていると、今度はコムラかえり。ふくらはぎを伸ばしても治りません。ここでダウン。

陸に上がれば尚寒く、その場で釣りをしていた娘に、先に車に戻っているからと駆け足で戻り、ふるえながら着替えました。その後、30分ほど車の中でぐったり動けなくなってしまいました。多分、寒さ+酔いのためだと思います。この時期、干潮時でも潮位が1mくらいと高いためにどうしても深くなり、頭の上下は激しくなる分、酔いやすい体質の者にとってはつらくなります。

今日はアカハチにしてやられました。石の下に逃げ込んだアカハチをうまく採るにはどうすればいいのか?帰りの車の中で考えてた新型タモ網、これならいける!

 

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しかし、この寒さは堪えました。たぶん今年はもう行かないと帰りの車の中で決心しました。