魚取りレポート2005 10.余裕!?の南紀遠征
8月7日日曜日~8月8日月曜日。今年初の泊りがけ、そして毎年恒例我が家の夏休み旅行です。この6年間は泊りがけといえば全て南紀の採集合宿、長女が小学6年ですから、小学校時代の夏の思い出といえば南紀での魚採り一色。将来が楽しみです。
初めての年は、まだ魚採りにのめりこんではおらず、串本の海中公園でゆっくりサンゴや魚を鑑賞する余裕もありましたが、翌年からはひたすら磯で朝から晩まで魚採り、砂浜で海水浴など半端なことなどできませんでした。子供らもそれが普通と思っていたようですが、最近友達の影響を受けたのか、砂浜で泳ぎたいと軟派なことを言います。
今年は少し気持ちに余裕を持って、初日は串本で海水浴を楽しむ予定です。海水浴となれば潮の時間も気にしなくてよく、はやる気持ちもなくのんびりとドライブもできます。綺麗な砂浜に連れて行ってもらえるとあって子どもらは大喜び。久しく離れていた一般家庭の夏の楽しみ方と言う感じです。しかし、どうも海に来て魚を探さないというのが不自然で落ち着かず、私は2時間が限界です。子供らはボートに乗って波にもまれて、転げ回りそれは楽しそう。そういえば「魚探さんでいいん?」と、車の中でも喜んでいました。
砂浜を後にし宿に引き上げましたが、子供らはまだプールで泳ぐというので私一人近くの磯で魚探し。2年前にイッテンチョウチョウウオを採った磯ですが、ナミチョウとミナミハコフグしかおりません。30分ほど見て回ってナミとミナミハコフグを一匹ずつ採って一日目終了。
翌朝、早朝から漁港を覗きに行きましたが、皆無。出鼻をくじかれました。二日とも海水浴というわけにはいかず、今日は魚採りやから砂浜には行かないと子供らに断言したものの、一応子供も泳げそうな穏やかな湾のある磯へ行きました。初めての場所です。魚は少ないですが、ジックリ見るとトノサマダイがチラっと目に付きます。マメサイズと一円玉サイズを一匹ずつ採ったところで500円サイズのトノサマダイと100円サイズのスミツキ発見。欲張っては為損じるので当然ここはスミツキに的を絞ります。テリトリーの中ではスミツキはヒラヒラ泳ぎまわって翻弄されますが、そこから離れた一瞬をついてタモ網でかっさらいました。(書けば一行ですが、かなりしつこく追い出し棒で追いました)これで私は満足です。
そして次は締めくくり、ホームの磯です。南紀までくれば覗かないわけにはいきません。あまり期待はしていませんが、くぼみや岩の下を一応「ヤッコ、ヤッコ..」と念じながら覗いていきます。念じても居ないものは居ない。フウライとその他もろもろを採り、二日目も終了。
締めくくりはグルメレポート、田辺で夕食、スッシー君。全皿100円なので子供らにも好きなもの取りなさいって堂々と言えます。子供にとっても、親の顔色を伺わずに食べられるのでしょうか、いつも看板を見たらスッシー君コール。今日は平日で空いていたので、「今日は混んでいるから駄目」という言い訳もできません。実際、たらふく食べてもファミレスより安くて私もお気に入りです。
魚採りではお姉ちゃんに遅れをとる次女が、自分がトイレに行っている間は絶対に会計するなとしつこいほどに訴えます。それはどうして?...
子供には飴とステッカーのお土産付き!
トノサマダイ 2cm
テリトリーからなかなか出てくれない。南紀のサンゴ域ではスタンダードなチョウチョウウオ。
スミツキトノサマダイ 2.5cm
トノサマをナミと例えたらスミツキはチョウハン。いかにテリトリーから追い出すか、トラップにかけるか。潮溜まりには通常入りません。
セナスジベラ 2cm
潮溜まりで見つけると、淡いグリーンが美しい。小2の長男が小さな潮まだまりで懸命に追いかけて採りました。
クギベラ 2cm
今年もようやく見ることが出来ました。原色のミドリ、黒、白のコントラストがすばらしい。これは妻が小さな潮溜まりで採った物ですが、なかなかすばしこい。
ベニカエルアンコウ 5cm
やはりカエルアンコウを見つけるのは長女。潮溜まりの小さな窪みを逃さずチェック。