Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2003 ピンクの魚を求めて

前々回逃したピンクの魚が気になって、7月26日土曜日、またまた中紀の磯に行きました。前日の夜中、12時に仕事で急遽呼び出され、帰路についたのが3時。もう一回呼び出されたら今日の採集は諦めようなどと思って寝たのが4時。6時前から目が覚めて無事呼び出しもなく、その日は子供にもふられて一人で行きました。

しかし、その日は潮溜まりに魚の姿は見当たりません。磯の着いて直はたいてい気持ちが焦るので次から次へと一通り潮溜まりを見て回りますが、その時点で魚が見つかるというのは運のいいことだと最近は思っています。じっくり腰を据えて潮溜まりを観察すれば思わぬ所からヒョイと姿を現すものと焦る気持ちを治めるかのように自分に言い聞かせて潮溜まりを観察しました。

磯に到着して2時間。未だめぼしい魚を発見できず、今日はボーズなのかという焦りが出てきました。と同時に昨夜殆ど寝ていない疲れも今まで忘れていたかのようにドッと込上げてきました。

海藻の生い茂る潮溜まりをなんとなく覗きながら、「いんで寝よか....」と思いだした時、鮮やかなピンクの影が私の視界に一瞬現れ、直消えました。ちょうど網膜の片隅に焼きついたという感じ、そういえば昔、学生実習の時、小児科の教授から、子供の喉を診る時は一瞬で網膜に焼き付けなさいと教わったことをふと思い出しました。焼きついたのはハナダイでした。

前回の教訓「磯では網を手放さない。」ということを忘れていた私は、ハナダイの消えた場所を確認し、急いで道具を取りに戻り、慎重に捕獲作戦を開始しました。ハナダイは私の存在に気付くと、まるで自滅するかのように袋小路へと入り込み、難なくゲット。幻のピンク魚はいませんでしたが、代わりにきれいなピンク魚をつかまえて満足です。

さっきまでの疲れは吹っ飛びましたが、やっぱり今日はこれ以上の獲物にめぐり合えませんでした。

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