Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2003 黄色い魚

7月27日(日)、28日(月)は南紀へ採集合宿。初めての場所での採集です。目の前にサンゴの海が広がっていても、タイドプールにホンソメやミナミハコフグやフウライが見つかれば、まずは採らずにはいられない。でも、これではいかん、せっかく南に来たからには、ここでしかいないような魚を探さなければなりません。

ようやく潮溜まりを離れて、ラグーンのような海の中へ。しかし、珊瑚に慣れていない私はどうしても珊瑚のない所を選り分けて、いつの間にか岩棚でノコギリヨウジを追い回していました。いかん、いかん、ここまで来て何やってるんや。

気を取り直して、またまたラグーンのような場所へ戻りました。今度は砂の地帯でアカハチ発見。巣穴に逃げ込んだアカハチを追い出して、必死になって追い回しました。今シーズンはアカハチに縁があります。4匹目ゲットです。などと喜んでいる場合ではありません。珊瑚礁の魚を見つけるのです。

ミドリイシの枝の間に居ました。珊瑚礁の魚が。黄色いスズメダイです。値段は安いが、ものすごく綺麗です。こんな魚を見られただけでも来た甲斐がありました。300円位だけど、とにかく採りたい。しかし、珊瑚の枝に入られて手出しできません。追い出し棒で威嚇しても、珊瑚の枝の間を移動するだけで今までのやり方が通用しません。

そこで思い出したのがkazuさんのHPに出ていた方法、珊瑚トラップです。ネッタイスズメダイが油断したスキをついて追い出し棒で岩陰に追いやり、あとはその岩陰近くに仕掛けてあったトラップに誘導、トラップごと網の中です。値段はアカハチの1/10ですが、つかまえた時の感動は比べようがありません。ここまで来てホントによかった。


それに今日はこの場所で、採集仲間と出会いました。今まで採集は孤独な趣味と思っていましたが、仲間に会うという楽しみを知ってしまいました。採集の楽しみが広がった、そんな南紀採集一日目となりました。

しかし、今回遠征ゆえの問題に直面しました。
せっかく採ったネッタイスズメダイとある達人に頂いた豆スミツキとトノサマダイがストック中に臨終。黄色魚が全滅です。珊瑚水槽のミドリイシの枝の間を行き交う風景を思い描いていただけに非常にショックです。

いかに死なせずにストックし、そして輸送するかを今回深く考えさせられました。
せっかく採った魚が死んでしまう原因を考えてみますと、

●水温管理(特に直射日光や真夏の小さな潮溜まり)
●酸素不足
●他の生物の影響(毒分泌、魚食性、エビ類など)
●水質の問題

これらをクリアーするには、どうすべきか?今までの方法は甘かった...大いに反省しています。

そして、2日目、朝見たニュースの星占いでは「新たな出会いアリ」という。ウシシ..今日は期待十分。ウズマキにでも出会えるというのでしょうか。

なんということでしょう。
結果は.....、私ボーズ。妻カレイの稚魚。黄色の魚は全部死ぬし.....

教訓:「星占いは当てにすな」