魚取りレポート2003 まだまだ、これから？

久々の採集。今年採った魚が９月の末に殆ど死んでしまい、大いに反省し、餌付け水槽のシステムも見直し、対策も練りました。とにかく魚が欲しい、もう一度餌付けするチャンスが欲しいという思いでの採集です。

魚が採れるのかというのは当然大きな問題ですが、その日もまず気になることは、気持ちよく潜れるのか、吐かずにすむのかということです。

１１月８日は、天気予報の通り、気温も高くて穏やかな、絶好の採集日和、吐こうはずがありません。しかし、油断はいけません。今年の数々の失敗から対策は十分です。水中眼鏡もキズのない物に交換、酔い止めも海に入る３０分前に飲みました。そして、自分がどういう状況で酔うのかというのも研究済みです。深いところや凹凸のある地形は駄目なのです。

朝の９時半、とある港に到着、先に到着していたゴンズイダマさんが着替えの最中です。酔い対策もかねて新しく考案した網を、誰かに紹介したくて仕方なかったので、ちょうどよかった、無理矢理？ゴンズイダマさんに講釈をたれてしまいました。

今日は暖かいとうのもありましたが、ウエットスーツの下に下着を着ているため、背中から海水がヒヤッと入ってくることもありません。快適です。そして海の中は魚でにぎやか、感激です。

海に入った瞬間、クラカケモンガラと目が合いました。モンガラは結構私のお気に入りですが、すぐ穴の中に入ってしまって捕まえるのが厄介なのです。私と目の合ったモンガラも案の定、巣穴に逃げ込みました。でも、逃げ込んだ先は拳ほどの大きさのサンゴイシ。イシごと捕まえました。幸先のいい、スタートです。

サザナミヤッコがいないかなあと岩穴を覗いていると、１センチくらいのカンムリベラ発見。家に３匹も居るのですが、小さいのが欲しいので、トライ。小さいからとなめてかかっていましたが、なかなかうまく行きません。途中で諦めるのもしゃくに障るので、止めるに止められず、粘って捕まえました。時間がもったいない気がしますがスッキリしました。この、捕まえた勢いというか、弾みが次の魚につながります。

しかし、あまりに小さすぎて、生簀の隙間からすり抜けて、いつの間にか居なくなっていました。やっぱり時間の無駄でした。嫌な事に、またまた、別の少し大きなカンムリベラを見つけてしまいましたが、さすがに無視しました。

気分もよくて、気がつくと、少し深い所まで出てきています。油断すると酔うので腰ほどの深さまで戻ってくると、岩穴にチラッと３本線。サザナミ発見。今年も追い求めた魚です。絶対採っちゃる！波に揺られる体を必死に固定しながら、窮屈な岩穴に手と網を突っ込んでゲット。

やっぱり、魚を捕まえた勢いというのがあるようで、次々とサザナミヤッコに出会います。見つけたら見逃すことは出来ないので、居るだけ採りました。

浅いところでばかり探しているので、少し体が冷えてきました。夕方に、仕事もあるし、サザナミもそれとフウライチョウチョウウオも捕まえたし、そろそろ帰ろうと思って陸に上がりました。一瞬向こうの方で、同じ磯で居るであろうKAZUさんの姿を見ましたが、結局は挨拶も出来ずに、磯をあとにしました。

しかし、せっかくここまで来て、昼に帰るのはあまりにも癪やということで３０分だけ..と、別の磯に寄り道です。１１月というのにまだまだ、ようさん居てます。何匹かチョウチョウウオを捕まえたとことでタイムリミット。あまり遅刻すると怒られるので、名残惜しくて、号泣しながら、磯を後にしました。

■アミチョウチョウウオ■（４ｃｍ）

臆病な性格らしい。

まだまだ、いけます。