Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2005 1.春の海はオレンジ

久しぶりの魚採り。去年は9月早々に切り上げるという意欲のなさ。たっぷり充電して今シーズンに期待しまくってます。子供らも久々というので、パープルファイアーゴビーをつかまえると言って張り切ってます。そういう私もプロバイダーの乗換えで新しく取得したメールアドレスuzumakiにあやかって、いきなりウズマキいないかなあなんてアホなことを考えながら南紀を目指しました。

今日は4月30日、ゴールデンウイークの真っ只中。昨年南部まで開通した阪和自動車道のおかげで渋滞知らずのドライブです。潮周りは小潮。干潮は4時ごろで潮位は40センチ。大潮よりも長時間潮がひいていており、
魚採りには最高の潮周り。

それにしてもシーズン最初の魚採りというのはよく忘れ物をします。酔い止めのトラベルミンを飲み忘れたり、魚採りの基本を忘れて採りやすい魚を逃してしまったりと、いつも反省の多い初採集ですが、今年もやってしまいました。磯靴を忘れてしまい裸足でウニに気を使いながらのスタートです。

 

4月の海はまだ冷たい。ウエットスーツの背中に入る水の冷たさが堪えます。カゴカキダイの幼魚が目に付く春の磯は地味な魚ばかりでナミチョウの姿すら見かけません。岩にへばり付いた魚でも探してみようかと窪みの多い岩棚をじっくり見ていくと、見たことのない赤紫っぽいハゼ発見。たてになって浮かんでます。アオギハゼにしてはかなり地味。岩に止まっている魚は網に収めるのが難しいので経験をつむつもりで今シーズン初トライ。逃げ道を封じながら、「じわじわ」水面まで追い上げてゲット。そんなに遊泳力のない3センチくらいまで小さいサイズはこの水面追込み法がいいのかもしれない。近くにいたあと2匹も水面追込み法でゲットです。これで水面追込み法は見切った。

イチモンジハゼ  3cm

 

気を良くして少し深いほうへ泳いでいくと地味な魚に混じって居ました。春のターゲット、キンギョハナダイ。3mくらいと私にとっては深い場所です。キンギョハナダイは慌てて追い込むと穴の中や石の下にへばりつき動かなくなります。体を硬直させてジッとしているのです。しばらくすると出てくるので、何度もトライ可能です。とはいっても浅くてとりやすい方向へ追い込むのが鉄則ですから、「ジワジワ」と逃げ込ませない程度に追い詰めます。その後は立て続けに4匹潮溜まりでもキンギョハナダイをゲット。ここまでは出来過ぎです。

f:id:sazanami-fmc:20180924221925p:plain

キンギョハナダイ4cm

 

もうこれで十分やと思っていたところ、見慣れないフグ発見。つぶらな瞳でじっとこっちを見ています。シマキンチャクフグか?ノコギリハギか?オレンジ色の点々が美しく、私にとってはキンギョハナダイより魅力的。大岩の下に入り込んでなかなか出てきません。だんだんと寒くなってきて体が震えてきます。寒さとの戦いです。ねばってねばってようやく出てきたところを、これまたジワジワ逃げ口方向から追い出し棒で追い出して捕まえました。網に入ったところを見たら腹が膨らみました。フグでした。

f:id:sazanami-fmc:20180924222011p:plain

ハナキンチャクフグ 2cm

 

更に、大きなおまけ。娘がつかまえた小さなイザリウオ。特別お小遣い100円ということで娘も喜んでいます。小さすぎて餌の確保が難しそうです。

春の潮溜まりは冷たくてオレンジ色でした。

そして勘の鈍った久々の魚採りは「ジワジワ」がいいみたい。

いきなりの大漁で、今シーズンは思いっきり期待できそうな予感。

f:id:sazanami-fmc:20180924222119p:plain

カエルアンコウ 2cm