Shrink Fのブログ

精神科開業医が日々思うこと 〜あまり仕事とは関係ない〜

魚取りレポート2006 4.とどめの右

7月26日(水)、今回漁港はパスして存分に潜ってみようという予定です。

まずはサンゴのないホーム磯。今年は数少ないミドリイシやハナヤサイサンゴまでもがほとんどオニヒトデにやられてしまったようです。先日サザナミヤッコ、ゲットの情報を得たので、サザナミを意識して探して行きますがめぼしい魚は見当たりません。チョウチョウウオナミチョウはやたら多いですが、他はほとんど見かけません。ハマサンゴにへばりついているオニヒトデなど駆除しながら泳いでいると白っぽいハゼが群れて泳いでいます。クロユリハゼにしては黒い点がありません。

これまで幾度となく翻弄されてきたハナハゼです。今回もまたちょっかいを出しますが、網が追いつかず逃げられてしまいます。四方八方、何も障害物がなければ網や手をかわして自由に逃げるので、去年までは成す術なしでしたが、今年は違います。待ち伏せ重視のフレキシブルなフレーム網から機動性重視のフレーム硬め網(いわゆる普通の網、自家製で多少は工夫していますが)で挑戦です。

慎重に採りやすい岩壁などの場所に誘導し、ここという場所で左手で右手に持った網に追い込むのまではいつもと同じですが、今回は最後にすばやく右手の網で掬い込みます。いわゆる「止めの右」というやつです。

 

ハナハゼ(5cm)
止めの右が効いたのかどうか、3匹ゲットできました。もう少し大きくなると尾びれが、ひらひらと伸びてくる。はず...

 

後半、まずは前回の砂浜周辺です。少しうねりがあり、透明度は今一です。ツユベラも採った縁起のいい場所ですが、綺麗な魚の影はなし。ナメラは相変わらず、亀裂の奥のほうに居りますが、邪魔になるガンガゼを退けている間に姿を消してしまいました。ここで粘るのは損と考え、早々に場所移動。何を狙うというわけでもなく、楽しく泳ぐという事を考えて、透明度の良い、波のない磯へ行きました。その無欲さがよかったのか、トゲやツノダシをゲットし、もうこれで良しというところにアカハチとハチ合わせ。

去年、寒い時期にさんざん粘って、ついには逃げ込まれてしまい、対策網まで作ってしまった因縁の魚です。しかも今回のは5センチ強と大きめで手ごわそう。例のごとく砂をかみながらテリトリーをぷかぷかと泳ぎ、驚かすとすばやく逃げていきます。去年作った対策網は小型のアカハチが石の下に隠れこんだところを捕まえる事を想定しているので、今回のように比較的大きな石が点在し、大きめサイズのアカハチには使えそうにありません。

駄目元で「止めの右網」でトライです。ゆっくりゆっくりと採りやすいポイント(浅い袋小路があればベストですが、たいていは石と石の間の待ち伏せ勝負ポイント)に誘導します。誘導に余裕をかまして逃げていくアカハチが勝負ポイントに差し掛かって、アカハチが「ヤバイッ」一瞬と惑ったとき、左の手で豪快に右手網に誘導し、止めの右。

今回は勝ちました。

 

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